あなたに恋をする
はさこ
第1話 私と柴田さん
私は久野由里子(くのゆりこ)。24歳。家から車で5分のデイサービスで働いている。働くと言ってもパートだ。気楽に働くためにパートで雇ってもらった。私は、いかに早く介護の業務を終わらすか、タイムアタックをしている感覚が好きだった。ゲーム感覚にしないと、時間という概念にプレッシャーを感じてしまうのだ。しかし、今のところに勤めてから心に余裕ができて利用者との会話を楽しむことができている。
利用者の中に1人気になる人がいるのだ。柴田和也(しばたかずや)79歳だ。左半身に軽度の麻痺があるが付き添いにて歩行可能である。認知症は、特になくクールな男性という印象だった。
喋りかければ、笑顔で話してくれて雰囲気も優しげだ。私はなぜか柴田さんにたくさん話しかけてしまう。柴田さんの来る日は、仕事に行くのが楽しみでわくわくする。昨今、介護現場でのセクハラが問題視すれているが、私は柴田さんに手を触られることに嫌な気はしなかった。柴田さんに名前を呼ばれると嬉しかった。
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