第2話理不尽な異世界!!

そんなこんなあって葵ちゃん(17歳らしい)と一緒にギルドに行ってきた。葵ちゃんは能力が魔力に完全特化していて魔力以外は平均と同じくらいらしい。だから上級魔法使いであるアドバンスマジシャンになっていた。それに比べて俺の冒険者...

ちなみに葵ちゃんは騙されたことに傷ついて三日間寝込んでた

まあ宿を借りるお金なんかないからそこら変に野宿してるんだけど。

そんな悲しい人生を送っている俺でも一つ幸福だと思っていることくらいはある。

それは葵ちゃんと一緒にいれることなんだけど。


俺たちは金がないからギルドのクエストを受けることにした。

最初の敵はゾンビ、魔法での攻撃しか効かない相手だ。俺全く役に立たないな。

ちなみにここで説明させてもらうと魔法にも種類があるらしい。

火属性、水属性、風属性、雷属性、光属性、闇属性などの自然を生かした物。視界停止や魔力吸収など妨害系、空を飛んだりテレポートをしたりする移動系などがある。

ちなみに闇属性と妨害系の違いは対象が単体か全体かだ。

え?全体のほうが強い?単体はカス?いやいや、全体だったら仲間にも当たるだろ?

そんな感じですべてが差別化されている。能力が低い人は基本的に妨害系が得意になっているそうだ。

だから完全上位互換というのは生まれないらしい。勉強も運動も中の上くらいの俺からすれば上位互換がイないというのはとてもありがたい。元いた世界では頭がいい人と話が合って仲良くしてたら劣等感を植え付けられたものだ。まあその人のおかげで高校に入れたというのもあるんだけどな


ゾンビとのクエストは葵ちゃんが色々やってくれてクエスト攻略した。

そのおかげでさらなる魔導書を買って強くなってまた新たなクエストに挑む…というのができるはずもなく現実は光属性の光線魔法を覚えるのに葵ちゃんが一ヶ月かかってその間は色んな人に乞食して食いつないでいた。めっちゃ惨めだった…

でも光線系を覚えたからゾンビ倒しまくり!!というわけでもなく葵ちゃんが脳筋なことがわかって常に最大火力で打ち続けるから3発打ったら魔力切れで何もできなくなる。で、俺が視界停止を使って必死に逃げるというのを繰り返しているから結局カネがない。ふざけないでほしい。

こんな生活で3ヶ月目、ついに俺は剣を買うことができた…筋力は少ないけれど元剣道部、剣の扱い方にはなれているというか剣道の型をだれも知らないので師範代で少し儲ける事ができた。やったぜ


「ねえねえ光輝さん、次はこのクエスト言ってみませんか?」

「、、ゴーレムの討伐か…」

「そうですそうです!!ゴーレムには光線が特攻で入るらしいので私の火力で瞬殺ですよ!」

「うん次から脳筋ブッパをやめてくれるならいいよ?」

「それは…絶対に無理です…」

あ、こいつブッパに快感覚えてるわ。救えねえ

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