理不尽な幸福!!
@KR_shosetu
第1話理不尽な世界!!
みんな、人生で最大のピンチって何かな?
俺は今電車で痴漢冤罪疑われている。つまり今だ!!
え?お前誰だって?そんなことはどうでもいい。それどころではないんだ。人生終了のピンチなんだ。
「本当ですぅ~この人触ってましたぁ~私見ましたぁ~」
クッソなんだこいつ。絶対一人で行動できないタイプのやつだろ。
「はいはい、駅員室で聞きますから」
「え?駅員室は行ったらダメだから行きませんよ?」
「何なのよ!ちゃんと行けよ!犯罪者!!」
犯罪者はお前だろうがあああああああああああああ
俺は周りの視線に耐えられずに駅員室に行ってしまった...
そして俺、鈴木光輝は人生17歳にして人生が終わった。学校にも報告されて退学にこそならなかったものの人からの視線が痛すぎて引きこもってしまった。
まあいいや、俺の世界はSNSだけだ!ということでFwitter(フイッター)でも見るか。
このフイート面白いなwww。吹いたわwww
俺はオタクでSNSでアニメの情報を見たり、ネタフイートを見たりすることが大好きなのだ。
俺はネットサーフィンを楽しんでいた。4時間前には人生の終了を覚悟していた人と同一人物とは思えないだろう。
...え?何このフイート。
『異世界転生をしよう!』...?
え?異世界に行けるの?俺ぜひ行ってみたいんだけど
...あー。大富豪しか異世界でTUEEEEEEEEできないのかあ。
まあいいや、どうせ俺の人生なんて終わってるんだし安いところでもいいから異世界行くか!
俺はそんな軽い気持ちで異世界転生に応募することになった。
...あーよく寝た。なんかDM来てるじゃん。あ、例の異世界転生の件ね
何々、1000万円からスタート?そんな金あるわけ...
俺は速攻でATMに行って親のお金を勝手に使った。あれ?この小説犯罪者しかいねえな
誰にもバレることなく1000万円をおろした。俺の大学へ行くための積立金だったので心がいたんだがまあいけないしいっかw
そして俺は利用規約とかまったく読まないで最後に一度異世界に来たらもう帰れないという注意を見たけどまあいいやと思ってOKを速攻で押してお金を払った。ていうか1000万円とか大金なんだからいい世界に行けるよな?異世界だけにいい世界ってな!
あれ滑った?
そして俺は眠っていた。どれくらい眠っていたかは知らないけどとりあいず寝てた。
目を覚ますとケモミミが生えている人、髪の毛の色は黒色茶色灰色ハゲマッチョなどいろいろな人がいた。空には小さめのドラゴンが飛んでいて馬車が走っている。マジで異世界転生してるじゃん。まあ1000万円払って詐欺だったらそれこそ本当に人生終了だけど。
「よし!異世界についたらまずはギルドだな!!まあもちろんチート級の能力もちなんだろうけど」
「ええっと、あなたの能力は知力以外すべて平均以下ですね」
...え?今なんて言った??
「すみません、今なんて言いました?」
「だからあなたの能力は知力以外すべて平均以下です」
俺はギルドの受付嬢の言っていることが分からなかった。異世界来たんだよ?俺TUEEEEEEEができるのは常識でしょ!?
「すみません、もう一回計測してもらえないですか?」
「はよ帰れ」
結局俺は役職としては一番格が低い冒険者になることになった。別に悔しくなんかないよ?冒険者は伸びしろも無限だし魔法も剣もなんでも使えるから何も悲しくなんかないよ?前に並んでいた10歳くらいの幼女が最上級の魔法使いであるアドバンスマジシャンだったから後ろの俺も期待されてたけど能力が低いことがバレて恥かいたことも気にしてないからね?
「はーあ、俺何のために異世界転生したんだ...」俺は親の金を勝手に使って異世界転生したことを強く悔やんでいた。まあこんなことして悔やまないほどの屑がいたら驚きだが。
「あのーちょっといいですか?」誰かの声聞こえる
「何ですか、俺は今傷ついて...」
俺は目を上げると目の前に黒髪ロングの美少女がいることにとても驚いた。異世界万歳!!
「私、田中葵といって国のバイトで異世界に来たんですけど、日本人っぽい人が全くいなくて。だからたまたまあったあなたに話しかけてしまいました」
なるほど、それは国がけしからんな。まあ俺にとってはうれしいけど。
「あなたはなんで異世界に来たんですか?」
「あ、痴漢冤罪疑われて人生終わったので現実逃避から来ました」
さすがに親の金を勝手に使ってとは言えない。
あれ待ってこの世界に一度来たら帰れないとかなかった?
「このバイト時給とても高いんですよね!!帰ったらいろんなもの帰るので楽しみです!!」
あこいつも利用規約とかまったく見てないじゃん。しかも最後のやつすら見てないじゃん。
「あのーこの世界って一回来たら帰れませんよ」
「...え?」
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