第1話六歳・・将棋星人誕生?

この度はこの小説を読もうと思っていただきありがとうございます。

稚拙な文章ですが、頑張って書いていきますので応援よろしくお願いします。

小説に出て来る藤井聡太さんは、藤井聡太竜王・名人をモデルにしていますが、竜王・名人には一切関係有りません。

登場人物の言動は、すべて私の妄想であり、現実のことではありません。

ですから、竜王・名人やその周囲の人たちに迷惑が掛かることは私の本意ではありません。

どうか全ての責任は私にある事をご理解いただき苦情、悪口などは私に向けて下さい。

それ以外の好評や、いいねは藤井聡太竜王・名人の応援に向けていただきますようお願い申し上げます。

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    六歳・・将棋星人誕生?





明日は入学式という四月のある日、鏡の前でランドセルを背負ったふじいそうた君

(とってもお似合いです。)

お母さんは、そうた君の自由奔放な髪の毛を何とか整列させようと頑張ってみたけど無理でした。

諦めたお母さんは、そうた君に向き合うと言いました。

「そうた、明日から小学校に行くけど、今日までみたいに将棋のことばっかり考えてちゃだめよ。」

お母さんマジモードですね、ちょっと怖いです。

そうなんです、そうたくんは、五歳の時に将棋を覚えて今日まで、幼稚園でも、家でも将棋のことが頭から離れません。ワガママを言う子ではありませんでしたが、人の言うことを聞いているようで聞いてないという事は、しょっちゅうでした。

そんなそうたくんに、お母さんは、勉強についていけるのかしら、変な子だ、って

いじめられたりしないかしら?という、不安をずっと抱いていたのでした。

お母さんは決心して、そうたくんに言います。

「そうた、よく聞いて、明日から将棋のことを考えるのは頭の半分だけにして。

もちろん、将棋盤の前では全部使っていいわ。でも、それ以外の時は将棋のことだけじゃなく、勉強や友達や、周りのことを考えてあげて。出来る?」

「うん、できるよ!」

元気に答えるそうたくんにお母さんは、この子は噓はつかないからと、一安心です。

ですが、お母さんの思惑とは違って、そうたくんの考えは斜め上を行ってました。

「じゃあ、将棋のことが半分だけ考えられるおまじないをしてあげる。」

お母さんは、そうたくんの頭に正面から優しくチョップします。次に横から、最後にもう一度正面から左右のこめかみあたりにチョップをいれました。

「はい、これで、前後、左右、上下、全部半分だけ将棋のことが考えられるようになりました。」にっこりと微笑みながらお母さんは言いました。

「うん、ありがとう。お母さん。」そうたくんもうれしそうです。

でも、お母さんとんでもないことをやってしまったんですね。

お母さんは、将棋以外のことにも関心を持って、普通に社会生活を送ってほしいと、思ってやったことなのですが、まあ、ほとんどノリでやった事だったんです。

ところがですねえ、おかあさん。そうたくんはそう思わなかったんですねえ。

なんと、そうたくんは、"半分なら、ずっと将棋のこと考えていていいんだ。"

って思っちゃったんですねえ。

皆さんここに、将棋星人ふじいそうた、ただいま誕生です。(ワクワク)

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