【10】初めて見る仕草(ジェスチャー)
≈≈≈
「……は〜い、ちょっとここからは二人共お静かに」
魔女がらしくもなく、小声で骨ピとウンラロの二人に声をかけた。体勢を深く沈め、魔女の後方を歩いて着いていく二人を黒い長手袋をした手で制する。
この先は、いくつもの小さな『穴』が壁や床や天井に空いている。ここが『危険地帯』であることは、二人のゴブリンにも
「……【
すると魔女は、【ポシェット】の中から【
「あ〜あ、あ〜!……ああ〜あ、あ〜!!」
と、不思議な
びっくりして、骨ピとウンラロは思わず固まってしまう。
ザリザリザリ…ッ!という音とともに、洞窟の壁の『穴』から一斉に【
骨ピとウンラロは動くことさえできない。
「さ!奴らが穴から出てる間に穴から『たまご』
一気に言ったあとで、また魔女は『あ〜あ、あ〜!』と歌いだした。どうやら、この歌をやめた
なぜ、そんな大事なことを、前もって仲間に教えておかないのだ?
……やはり、魔女には常識がない。
To Be Continued.⇒【11】
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