第2話
俺は、アイテムの確認をしていると見覚えの無いアイテムがあった。それを取り出して起動してみた。すると…
神「初めましてだね。突然の事で驚いただろ!僕は、創造神さ!!君にほ、ソウルブレイズの世界に転生して貰ったよ!」
ライ「!?転生って、やっぱりそうか。おかしいとは、思ったんだよ。痛覚はあるし、味覚だってある。ゲームでは味覚は合ったが痛覚までは無かったからな。一体何の目的で…」
神「君には、この世界をもっと楽しんで貰いたい!そして、頼まれごとをしてもらいたい。実は……」
そこからは、一方的な話が始まった。何でも、この世界に邪神と呼ばれる神が下界してしまい連れ戻して来て欲しいとの事だ。
神「てな訳で、僕からのプレゼントを送っておいたから〜。よろしく〜〜」
映像は、それだけで切れた。何て言う自己中っぷり……。しかし、邪神か……めんどくさい事に巻き込まれたな…てか、プレゼントって……
ライ「おいおい、何か色々増えてんぞ……。何だよ、この魔剣って…レベルたっけ!!チートやん…」
まぁ、これくらいじゃ無いと割に合わないしね…
歩く事、数時間。転移魔法で移動しようとしたが、何故か王都に転移出来なかった。MPゲージが回復し切って無かったみたいだ。転移魔法は、頑張れば3回連続で出来るが魔力が大幅に消費する。なので、使う場面を慎重に選ぶ必要がある。一応、MPゲージを増加させるアイテムもあるが余り使いたく無い。純粋にレベルアップの力で戦いたい。
クル「主ーー!!」
俺の、ポケットの中から出て来たのは使い魔のクル。すっかり、忘れていた。てか、喋るようになったんだな。ゲームの世界じゃ鳴き声だけだったからな……
ライ「どうした?てか、急に出て来るな…」
クル「酷いですよー!!俺を、外に出してくれないなんて!!」
面倒だな……
ライ「悪かったって。………クル、数キロ先人の気配がする。血の匂いも一緒に……」
クル「その様ですね。俺の後ろに乗って下さい…」
そう言ってクルは、小さいドラゴンの姿から通常サイズのドラゴンに変身して、俺はクルの後ろに乗って移動した。まぁ、向こうの世界でドラゴンは普通に居たし大丈夫だろ?
〜森の中では〜
「こりゃ、大物だな。バラスティア王国の国王と第一王女に女王。騎士団長のバロンも居る。売れば高値になるぞ!!」
バラスティア王国の国王と王女そして、女王は騎士団を引き連れて獣王国との国交を結ぶために移動していたが、そこで盗賊達に襲われて現在に至る。騎士団は、騎士団長を初めとして必死に守っていた。馬車は破壊されて身動き取れずにいた。その上、王女は足を怪我していて身動きが取れないでいた。
バロン「何としてでも、国王様と女王様 王女様を守るぞーー!!騎士団の意地をー」
盗賊達全員は、上から何か降って来た為 みな、上を向くと唖然としていた。それは、国王達も唖然と動揺をしていた。
国王「な、なんじゃ……」
騎士団長「あ、あり得ない!!」
「か、頭。逃げた方が良いんじゃ…」
「馬鹿野郎!!折角の大物に出会えたんだ、逃げる訳ねぇだろ!!」
盗賊達が揉め始める。それもその筈、この世に3頭しか存在しない筈のドラゴン。“天災級のレッドドラゴン”が国王達の所に現れたのだ。その上には、金髪の青年が鎧を着てドラゴンの背中に乗っていた。
ライ「どうやら、この世界にも面白そうな事がありそうじゃん。……やるぞ、クル!!あの、人間達には、攻撃をするな!スキルを共有するぞ!!」
クル「了解ですぞー!!主ーー!!!」
クルは、ブレスで盗賊達を倒していく。俺は、その間に襲われていた人達に近づく。すると一人の男が俺に剣を向けて来た。
騎士団長「私の名は、バロン。単刀直入に言おう……。お前は、味方か?敵か?」
味方か、敵か……。まぁ、敵だったらとっくに倒してるし…アイツらのようにな…
「ッチ。やられっぱなしで死ねるかー!!せめて、国王の命だけでも貰うぜーー!!!」
一人の盗賊は、槍を持ってこちらに突っ込んできた。しかし……
キーン!
俺は、刀を抜いて槍を切り落として魔法で相手の下半身と上半身を凍らせた。後は、クルが終わらせるだろう。そのうちに、情報を集める。
ライ「今から、俺の質問に答えてもらおうか。お前達は、自分の意思でこの人達を襲ったのか…」
「あぁ。そうさ、俺達は雇われた。ある男にな……名前は、ジーベック・ボルディア。バラスティア王国に恨みでもあったみたいでな…」
国王「ジーベックと言ったのか!?」
ライ「おっさん、知っているらしいな。その男を…」
騎士団長「お前!国王様に向かって失礼じゃ無いのか!?」
めんどくせぇな……。てか、あっちの女性怪我してんじゃん。アレでいっか!軽傷みたいだしな。回復ポーションでも渡して置くか…
シズク「私に何か?」
ライ「これを飲めば傷が癒える。俺を信じてみろよ……」
それだけを言って、もう一回話を聞きに戻る。
〜数分後〜
盗賊達は、無事に撃退した。完全に戦意を失った相手は、あのおっさんに任せる。そろそろ、MPゲージが回復したな。転移魔法が使用可能になった。クルは、疲れてしまったのか俺の肩の上で小さいサイズになって寝ている。
ライ「さて、そろそろ行くか…」
俺は、移動しようとしたら騎士団長に止められた。だるいんだよなぁ〜
ライ「何の様です?」
騎士団長「ありがとう、旅の者…」
国王「バロンの言う通りだ。余の命だけではなく、妻と娘そして、我が国の騎士団までも救ってくれて感謝する」
そう言うと、先ほどの女性も一緒に頭を下げて来た。俺、バロンさん以外知らないんだよなぁ……
ライ「俺は、偶然この場に来ただけですよ。クルは完全に疲れ切って寝ましたけど…」
ウルス「余の名は、ウルス・バラスティア。バラスティア王国の国王だ!」
まぁ、騎士団長がいる時点で何となく分かったんだよなぁ……。て事は、やっぱりこの後ろの二人は女王と王女って所かな…スキル・千里眼。千里眼は相手のステータスや情報を正確に読み取ることが可能になる。
ライ「俺は、ライです。家名は有りませんので…」
そして、最初に俺に剣を向けて来たおっさんが近づいて来る。
騎士団長「先程は、剣を向けてすまなかった。改めて、俺は騎士団長のバロンだ。よろしく…」
ライ「さっきの状況なら仕方ありませんよ。それに、良い実戦になりましたし…」
シズク「助けて下さりありがとうございます。私の名は、シズク・バラスティアです。ライさんってとてもお強いのですね!!」
シズクと言う少女を見る。ブルーな瞳に銀色の髪。そして……綺麗だ。王族と出会すとは予想外だったな。
ライ「もし、良ければ俺が獣王国に送りましょうか?」
ウルス「!?何故、余達が獣王国に行くとわかったのじゃ!??」
やべ……
ゲームのステータス全部引き継いで、ゲームの世界に転生しちゃった… シャチ @takenoko1
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ゲームのステータス全部引き継いで、ゲームの世界に転生しちゃった…の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます