ボリジン

お餅。

プロローグ



とある星に人という種族がいた。

 高い知性と獣の本性を持ち合わせたその種族は、傷つけあうことはあっても、助け合うこともしたために、悲しみも喜びも忘れないまま、生きてきた。

 完全な幸せは得られなかったが、完全な不幸ではなかった。

 ある時代、更なる幸せを望んだ人は、自分たちの手足とするべくロボットを生み出した。それは心の存在しない、人間のための奴隷、のはずだった。



ボリジン=心を持ったロボット

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