桜散る

新堂路務

桜散る

おとといだったっけ?

窓から見える桜が散ったら、俺の命も終わるって。

満開だったもんね。


まさか、昨日の嵐で全部散っちゃうなんて・・・

まだ、生きてるね。


うん。なんか他の植物にする?

他のが散れば・・・


あ、そうか桜しか見えない感じか・・・向こうの山なんてかなり遠いもんね。


あ、これは!

桜はこれから葉が出て来るから、その葉が出てその葉が散ったら・・・


これから新緑の季節だもん。

しばらく死ねないね♪

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

桜散る 新堂路務 @niseuxenntu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ