異世界に転生したので恐怖政治と監視社会を作ります
山田
第1話 時は金なり①
自分でも自分の人生を情けなく思う
今俺が働いているのは有名な運送会社
みんな一度は聞いたことのある企業だ
そこで毎日8時間、週6日働く
時給は1100円
もしかすると他人は「十分ホワイトじゃないか」っていうかも
でもそれは違う、毎日重い荷物で腰や足に疲労が溜まるし、馴染めない人間関係も苦しかった
俺は何かが変わって欲しかった
自分の力ではなし得ない、超常的ななにか
ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
願っていた
そしてそれは思いもよらない形で起こったんだ
今も忘れないあの12月26日の夜
残業を少ししてクタクタの状態で帰路についた
でもあまりにしんどくて電車に乗る気力さえなかった
だからネットカフェに泊まったんだ
ネットカフェはナイトパックで2300円くらいだったはず
電車賃が往復920円だから、ホントは良くない、財布に
水を入れたコップを見つめて 情けない自分が嫌で嫌で
救いを求めた
それが今となってはよかったのか悪かったのか、正直今でもわからないんだ
救いを求めながら眠った夜はほんの少しだけ気持ちよかった
次の日に俺は………いや“私”は
紫色の森にいたんだ
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