第33話 街を発展させるよ


 前回のあらすじ。

 なんかアンデッドが温泉にかってに浸かってて、蘇ったよ。

 あ、ちなみに、世界樹酒を、もしかしたらと思って、動物の死体にかけてみた。

 でも、蘇らなかった。

 アンデッドたちが蘇ったのは、あくまでアンデッドだったからのようだ。

 アンデッドは正確にはまだ死んでいないからな。

 よかった、死体がなんでも蘇るとかだったら、さすがにオーバーテクノロジーすぎるからな。


 さて、そろそろまた信仰ポイントがたまってきた。

 ドワーフたちなど、街の住民が増えたことで、信仰ポイントのたまるスピードはさらに加速していた。

 現在の信仰ポイントは3万7千だ。


 これを何に使おうか。

 とりあえず、街の設備をもっと充実させたい。

 いちいち家をゴブリンたちに建ててもらっていたが、今後は信仰ポイントでも建築物を置ける。

 ゴブリンたちの建築技術はまだまだ未熟なもので、大きな家を建てたりはできない。

 せいぜい町長の家が少し大きいくらいなもんだ。

 街をもっと発展させるために、いろいろ大き目の建築物もそろそろほしいと思っていたのだ。


 そうだな、まずは街のみんなで集まれるところが欲しい。

 これまで、なにかあると、町長の家に集まるか、もっと大勢の場合はキャンプファイヤーの広場に集まったりしていた。

 だが、街の住民も増えてきたし、ここらでなにか公民館のようなものが欲しい。

 俺は、信仰ポイントのメニューから、建築の項目を選んだ。


 そして、6000ポイントで、集会所を建てる。

 ――ボン!

 選択すると、一瞬で街の中央に集会所が建った。


 集会所はそこそこの広さで、街の住民全員を収容できるようになっている。

 真ん中には大きなテーブルがあり、会議したりできる。

 お茶を入れたりする設備もついていて、まさに集会所といった感じだ。

 よし、ここを今度からみんなで集まる場所にしよう。


 それから、食堂をオープンさせることにした。

 これまで、食事は各々に任せてきたが、みんなたまには楽したいときがあるだろう。

 それに、どうせならいっぺんに大量につくったほうが楽だしな。

 俺は3000ポイントで、食堂を建てる。


 食堂の中には、キッチンなどがついていて、すぐにでもオープンできるようになっている。

 食堂では、希望者に働いてもらうことにしよう。

 金はモッコロのところからもらってるから、給料もちゃんと出せる。


 食堂はあくまで安価な飯を出すところだ、たまには贅沢もしたくなるだろう。

 ということで、今度はレストランも建てることにした。

 レストランは5000ポイントだ。

 レストランのほうは内装がちょっと豪華だ。

 出す料理も、バリエーションを変えよう。

 レストランでも従業員を随時募集中だ。

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