幸せとは建前である
@riomayo
第1話 幸せ
我が人生一点の曇り無し
自分に最大限の肯定を齎してくれるのは自分である。
自分に最大限の否定を齎してくれるのも自分である。
いつだって自分を象るのは自分である。
自分を愛すのは当然のことである。
これらは当たり前だが、当たり前では無い。
自分を最高級の愛で包み込むことが出来ない者、自分を虐げてしまう者もいる。
憐れである。
自分の一番の理解者はいつだって自分であり、それを愛することが出来ぬなど、愚か者にも程がある。
そんな自論を抱いている者はいつだって幸せなのだろう。
幸せでなくてはならないのだ。幸せでなくては。
幸せなはずだった。
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