ポールシフト実行!?地球を救え!03

そして、シータ先輩は続けざまに僕に声をかけた。


「アルファくん、ポールシフトについてはだいたい分かった?」


僕はシータ先輩の目を見て答えた。

「イメージは伝わったんですけど、これが作為的に実行されるということとは少し考えにくくて・・・部長はなんだか作為的にできるようなことを言っていたので…」


「そうね、確かにおおまかなことがわかっても納得できない部分があるわね。」


「じゃ少しここからは私が説明することにするわね。」

そういってシータ先輩は居直して少し思い出すようなしぐさをして話し出した。


「地球は美しく調和のとれた環境に見える、長い歴史の中で大陸は何度も合体したり分離したり、海は満ちたり干上がったりして。

そして、宇宙空間から隕石が飛来して、地球の姿を変えることもあったわ。

これらの出来事は、数十万年という長期にわたって起こるものもあれば、数百万年に1回の頻度で起こるものもある。だから、人類が持つ100年未満の短い人生の中では、こんな大変な出来事による影響を受けることはほとんどなかったと感じているはずよ。でも、地球の45億年間の歴史において、種の絶滅をもたらす事象が多数起こってきたことは事実よ。」


そうか人類が記録を残しせた期間だってたかだか数千年。

それを考えると実際に起こることなんか想像もつかないんだ・・・


「大陸の分離や海の消失による絶滅もあったけど、それ以上に強烈なことがある。それは隕石の衝突ではなく、ポールシフトっていうこと。

ポールシフトが起きるたびに、地球上で生きている多くの生物に壊滅的なダメージを与えることになるわ。現在の人類にとっても、ポールシフトは大きな脅威の一つというのは変わらない。

本来、ポールシフトという現象がどれほど驚異的なものか、過去の地球にどのような影響をもたらしたのか…

さらにその裏に隠されているポールシフト現象よりも恐ろしい真相について話してみるわね。」


「えっ?」

僕はびっくりしてシータ先輩を見た。

それでも構わずにシータ先輩は話しを続けた。

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