5人の妖精と一人の勇者パーティー

@ttt8

第1話スラッシュ エアー

がさがさと森林から複数の何かが、進む音が微かに響くだが森に住む動物たちは決して音を立てて騒ごうとしなかった。まるで何かの催眠魔法に掛かったように動物たちは自分達の中にある、本能的に呼び起こされる警戒心が強制的に沈められていた。動物達が騒がないことを確認する複数の何かが茂みから観察している。観察してるのは三人組の集団、横三列で真ん中には分厚い本を携えた男の魔法使いその左は赤髪のエルフ右は緑髪のエルフ最初に男の魔法使いが辺りを伺いながら出てくる。

 「よし、もう出てきても問題ないですね」

 その言葉を聞き足速に二人のエルフが茂みから出てくると大きく背伸びをしたり手を大きく振りながら深呼吸をしたりしていた。すると赤髪のエルフが緑髪のエルフに

 「どうだハナ!オレの催眠魔法、辺り獣の全員が寝てやがる」

 そう自慢げに言っていてとてもご満悦な様子だった。そんなことで魔法使い達はしばらく険しい道を進みようやく目的地にたどり着くとその光景は巨大樹がポツンと生えていてどことなくおどろおどろしい雰囲気を放っていた。そして巨大樹と地面の生え際の所に直径15mの大きな穴があり魔法使い達は武器を構えながら巨大樹の洞窟内に入っていった。

入ってみると一方通行であり中は涼しくその先に広い空間があり真ん中には目の前の冒険者を自分の住みかを脅かす敵と判断して臨戦体勢に入ったモンスターがいた。

その見た目は胴体が鹿で左右に四本ずつ足があり首は少し長く毛むくじゃらで猿の頭があり普通の生物とは異なるおびただしい姿をしていた。モンスターは低いうなり声を数秒間あげたら次の瞬間

「キャアアアアアアアアアア!!!!」

と、女性の悲鳴のような声を出しながら縦に強烈に首を振って魔法使い達の方に正面から突進してきた。

 そうすると魔法使いが二人のエルフ達の前に行きモンスターの容姿の気持ち悪さに少しドン引きしながらおもむろに懐から一冊の分厚い魔道書を左手に持ちそして右手のポケットから小さな剣を出しモンスターとの距離3mで逆袈裟斬りを軽くしながら、ボソッと 「スラッシュ エアー」と呟くするとモンスターの眼球が真っ赤に染まりだし風船が割れるかの用に前より大きく悲鳴をあげて口からたくさんの液体を注ぎすぎたグラスの如く地面に滴らせながら魔法使いによる高速で放たれた空気の残激に体全体で浴びモンスターは千切りどころかより遥かに細かく切られて肉や骨すら肉眼では見分けがつかない程に辺り一面に激しく飛び散りモンスターの血痕だけが残っていた。

魔法使いはその返り血で汚れた魔道書を見つめてため息をつきながら

「帰りは厄介ごとに巻き込まれない用にしたいですね、、、、、、、」

そう言い嘆き魔道書をハンカチで拭っていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る