気の話
以前から思っていたこと。日本語には、「気」がつく表現が多い。
・気がつく
・病は気から
・元気になる
・やる気
・気になる
・気に障る
・気が散る
と、まだまだたくさんある何気なく使っている言葉。「何気なく」とかまた使ってるけど。
こういうことも踏まえて、気の存在、概念、東洋医学の考え方もテレビ等で聞くからかもしれないが疑問に思ったり、同時に気功というのも興味があった。どちらかというと、武術気功(硬気功)より痛みを緩和させる軟気功に対して知りたかった。
書籍での知識しかなく我流で試すこともあったが、以前、知人から「普段他県で活動している気功の先生が地元に来ているから見学しに来ない?」とお誘いがあったので、見学に行ったことがある。
目的の会場に行くと柔道場のような畳がある広い空間に、病院では病名がつかない体調不良の方々がおられ知人と共に会釈をして端っこにいた。何か施しがあった後のようで、次々に帰られる。
「あ、見学する前に終わったんだ」
と思っていたら
「中央に出て」
何故かワタシが呼ばれ、立たされる。それから、助手らしい人と会話し、その後、助手がワタシの後ろに立たれる。
気功師は、ワタシに向け、右手を押し出すような仕草をする。テレビで見たことある気功師が人を動かすやつ、見事にアレ。後ろに、前に、もちろん左右に転ばされ、抵抗も出来なくはないが、ものすごく疲れるので、されるがままの方がまだマシだった。それが15分くらい続いたと思う。
気を受けている印象は、厚みのある空気の層に押されている感じ。左右に転がされるのは、気が流れ散るのでいいが上から抑えつけられ立てなくさせられるのはとてもキツイ。ジェットコースターの遠心力のような重力がググッとのしかかる感じで、背中~腰が辛くなる。
事前説明もなく一方的にやられ、ヘトヘトになった後に紹介した知人に言った。
「今日は、見学じゃないんですか!」
知人曰く
「前は、こんなことされなかった」
だそうな。その後、お茶を飲みつつ、気功師と何か話したが体がきつすぎて覚えていない。また、チラシを渡され気功練習会の案内をされたが、一方的なことを受けるのはイヤだったので行かなかった。
それから2週間くらい、疲労感が抜けず、ぐったりしていた。この体のだるさを知人に伝え、しばらくして回答があった。エネルギー酔いという状態らしい。また、気功師がいうには、ワタシが気を受けやすい(感じ取りやすい)ようで、一般の人よりも過度に反応がでた模様。
・・・あのね、知りたかった軟気功ってことよりも、説明無く勝手に人を振り回しといて、それだけかい!って話だよ。二度とその気功師とは会ってないけど、気功というエネルギー以前にその人と会いたくないなと。
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