思い込む
小さい頃、行きたくない場所や嫌な行事がある、そんな時って、お腹痛くなったりしませんでしたか?
過度の緊張で胃痛・腹痛という感じに捉えやすいんだけど、体調不良になれば行かなくて済んだそんな経験から、意識的に不調になることは出来る。無意識の思い込みで子供だと発熱も可能。言葉としては矛盾しているような「無意識で思い込む」という状態。純粋な思い込みとでも言い換えられたりできるかも。
ま、とにかく思い込むという力は強くて、それ以外考えない。意識の集中というのは、誰でも持つ力。大人だと「それは無理だろう」と経験則が働くので、それなりに特訓が必要だと思う。
簡単なやり方だと、左手の甲を右手で掻いてみる。何度も掻いてみる。掻いた刺激に「左手の甲は痒い」と何度も言うと、痒いように思い込む。すると、掻かないと気になってしまう。
子供の腕にちょっと触れて、「そこ痛いよ」と伝えると、何もないのに痛みが襲ってくるような気になり慌ててしまう。この場合は、大人が言うならば、痛くなるのだろうという信じ込むことが元だと思う。
なので、「痛いの痛いの飛んでいけ~」が通用する。医学的な話だと、痛みよりも触れることの神経伝達が早いとかで痛みがまぎれるみたいな話だったと思うが、個人的には、手の温度や包まれた安心感・安堵感で痛みに集中しなくなる気のコントロールではないかと考える。他言語でも、「痛いの、飛んでいけ~」があるのは文化が違っても、手による癒し効果を理解していたからだと思う。昔から伝わっていることだしね。
で、思い込みで痛みを生み出せるのなら、その逆で痛みを散らしたり緩和させることが可能だと考える。こういうのも医学的に行われていると思うが、なかなか痛みに集中しすぎて緩和より悪化することがある。肩こり等状態だったり、麻酔が切れた時の痛みを感じだした時は、痛みに集中してしまう。何か競技中のケガだと、アドレナリンが出る興奮状態だと、痛みを感じない・忘れているという。その後、医者の説明を聞いたりすると、具体的に痛みを理解するので、痛くなる。
痛みのコントロール。例えば、前腕部分をぶつけた場合、机があるなら手を置いて、「痛いのは、少し下」と痛みを少しずつ下だと思い込む。手首~手の甲まで来たら「痛いのは机に移った」と強く思う。手を置く場所がない時は、一旦、上腕から脇~腰~足~地面と痛みの場所を触れたりして移す。
これは、痛い場所が移動していると思い込むことで、負傷部分から意識を遠ざけ、その間に神経の高ぶりを散らす狙いがある。腕から足まで痛みが移動するって、それなりの時間がかかるからね。そりゃ気がまぎれる。
慣れたのならば、痛みの移動を「痛みは吹き出し、空気中に取り込まれた」というように大気中に放出しているように思い込むことも可能だろう。
これまでの応用として、自分の体が病巣があったり、大きな傷口がある場合は、病巣が小さくなり消滅するイメージを持ち、傷口はピッタリくっついて離れない状態を想像し強く思う。これは、継続より過去形にしてしまうことが大事。「もう治りかけている」より「もう治った」とか「適切な治療を受けているので、もうすぐ治っている」と思い込む。全ての治療が、その当人に合っているか現実問題は分からないが、強く思い、回復を念じていないと病の方が
希望とか夢見てるような安っぽい感じに扱われることもあるが、闘病時だと些細なことでも大事。「あの話の続きが気になる」「新メニューが食べてみたい」と欲を持つことが、気力につながる。ちょっとしたことで変わるきっかけを与えることが大事ではないだろうか。
次に、目の前に闘病中の方がいて触れることが可能ならば、服の上からでも患部に手を当てる。まさしく「手当て」手を握ってあげるだけでも、相手の不安が減るならば効果がある。ただし、手当てする方が闘病中なら相手に手の温度を流すイメージを持たず、ただ触れていることに集中する。また、健康だからと言って相手の痛みを吸い取ることを考えてしまうと、これは疲労をもらう。温度が高い所から低い所へ移動するように、手から手へ流れる。「元気を分けてもらう」なんて言葉があるけど、気力溢れる人から吸い取ることは可能。通常、相乗効果で気力が蘇り、皆が活力を出せるものだと思うが、イビリや嫌がらせをしてニヤニヤしている人は、対象人物から
生気を奪っている。
闘病中の方に対して、手当てと同時に言葉の力を足すならば、「元気になってね」より「大丈夫ですよ、回復します」の方が、もっと良いように思う。相手の性格や受け取り方によるけども、「元気になってね」の周囲の願望圧力より「大丈夫ですよ」というすでに安定している感じの方が圧迫感がないかなとワタシは思う。
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