2023年5月14日(日) Mother's Day
『私は”Mother”。この世界の創生主。子らよ、争いをやめ、わたしに従いなさい。委ねなさい。さすれば、救われるでしょう』
巨大な、機械仕掛けの”母”が街を見下ろしている。
違う。あれはこの世界の創生主などではない。何かによって造られた、神の模造品だ。
僕の犬、フェンリルが吼える。
やれやれ。せっかくの休日だっていうのに、また戦いか。
月半ば。中ボスとの戦い。できれば後半に向けて力を温存しておきたかったのだが。
雨に打たれながら、戦士たちは立ち上がる。
「こらーっ! たけしーっ! 宿題やったのかい!?」
「ごめんよ~母ちゃん」
ドゴン。
機械仕掛けの”母”のメタルボディに穴が開いた。
何かが、恐ろしい力を持った何かが走って行く。
──母は、強し。
すべての母親に、感謝。
『ありがとう』
戦士たちはそれぞれに、母親に感謝するのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます