悪役令嬢と過ごす10年あるいは7日間

ツユクサ

夢の始まり

目が覚めると、そこは異世界だった。

という言葉が、もはや定番化してきた昨今。

今どき流行りの異世界転生とやらを、まさか体験するとは夢にも思っていなかった。

夢なら覚めてと言いたいが、覚めた結果がこれなら、どうしようもない。

見知らぬ高い天井を眺めながら、そんなことをとりとめもなく考える。

小鳥たちの歌声聞こえる朝6時、やたら高級そうなベッドの上で、私の2度目の人生は始まった。

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