儚き詩
夜を
僕の首を グシャリ と
儚さのように絞めつけている……
(人の夢 と書いて 儚さ
……そうだ そしてそれは
僕が踏みつけてきたレールの上に
限りなく 幾度も 幾度も
……嗚呼
長年連れ添った頸動脈の辺り
生の流動が
この両目から
ガラガラ
乳を求める
まもなく土に還らんとする僕は
輪郭の益々明らかになる幻の中に
この森を司る午前五時の太陽を見た
僕が昔 自分の手の甲に打ちつけた
一〇八本の釘に群がる錆の亡霊たちが
耳打ちしてくれたところによれば
森の
心臓に開いた
どうやら 頭の底から酔っているらしい
そして この太陽は
もうじき死ぬ と 僕は思う
僕が死んだら 君よ
僕の
同極同士の磁石のように胴から離れ
血に焼かれ真っ黒焦げの
今や
ひたすらガツガツ喰われてしまうのだ
……いや
いっそ 人類御用達の理性とやらで
切り分けるように分け与えてしまえ
僕の
頽廃的トロピカルジュースと共に
君よ この絶望の森の
誰よりも涙の川に沈んだ子羊よ
僕が死んだら このまま死んだら
君の苦しみは やがて大海の
ようやっと 安息を得るに違いない
だから 君よ
だから……
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