安息日 ヘッセに寄す

寂寞せきばくたる Begründung根拠づけ の傍ら

ひとの目に響くはヘッセのうた

大らかなる友よ 明朗なる愛よ

あなたたちは 生命いのちことばの糸もて繋ぐ

天上より降り注ぐ光にも似て


おお 私にはできぬ

ラピスラズリの空の煌めきを

枯らすことなく手中にするなど!

しかし の詩人の霊感なれば

虹色の絵の具を含ませさえして

灼々熱々たる飢餓と憤怒に

豊かで涼やかなる乳河にゅうか

なんとたおやかに与え得ることか!


ヘルマン・ヘッセ

我らが人道の 玲瓏たる詩人よ

私はいつまでも祈る

ひたむきなる貴方の詩が

どうか 永遠に読み継がれんことを





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