『ジン、魔法武術で異世界無双』

ミツルギ

第0陣 愛してほしかった。

生まれてきたことことが間違いだったのかもしれない。


何でこんな事になったのか、何度も理由を考えた。


滴る風呂のお湯にが真っ赤になりながら。

考えていた。

手首の切り傷の痛みは何も無い感じなかった。


それよりの、すっかり壊れてしまった胸が痛かった。


俺はいじめられていた。理由はきっと色々あったんだろうけど、何でも良かったんじゃ無いかと考えた。


『だってさ、俺の人生笑われて、蔑まれて、キモい死ねって言われて。なんのために生きてきたのかわからない。あぁ‥死にたくねーな‥‥』


お湯に涙が滴る。

もう寝てしまおう、大量の眠剤で意識が途切れていく。


そうして、俺は浴槽に沈んだ。

できるなら‥一度でいいから誰かに愛してほしかった。生きてていいよって言って欲しかった。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る