6-5

平は、然を踏み潰すつもりでいたが、先程まで倒れていた闘が立っているのに気付き驚いた。


平「なぜ、アイツは立っていられる?」


闘「今度は、俺の番だ!」


闘「サンダーメガストリーム!」


闘が、放った電気を帯びた水流は、馬の胴体を

直撃し、平は、落馬して、崖を転げ落ちた。


平「そんなバカな!」


平は、何とか立ち上がり、戦う構えを取った。


闘「然、今回はこんなモンでいいか?」


然「ダメです。急いでトドメを!」


闘「然、お前らしくないな。

いつもは敵にも温情をかけるのに……」


然「闘、今回の戦いで我々の有利な時間は非常に短いのです。油断してると敵に殺(や)られてしまいます!」


平「ちょっと、予想と違ってしまったが、私の勝ちは揺るがん!」


平「こちらも、次の手を使わせて貰う!」


平「必殺 屋島の剛弓(ごうきゅう)!」


闘「何っ?」


然が、とっさに、闘を庇い、肩に矢を食らって倒れた。


闘「ぜーん!」


然は、程なく意識を失った。


闘「バカな!たった一撃で……。

然も、かなり修行を積んでいたはずなのに……」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る