4-7
然「イレイズさんの技は、たった1分程で発動してしまうらしく、時間がなかった。だからこちらも、罠を仕掛けてみたのです。
しかし、普通に六曜賽を見せたのではバレる恐れがあった。だから、一旦下を向かせ、モニターを見れなくして、それから正面を向かす必要があったのです。
後は、イレイズさんの足の先端が消えて動けなくなるのを待つだけでした」
イレイズ「チクショウ!こんなはずでは……」
闘「どうするんだ、この後?
こいつにトドメを刺すのか?」
然「その必要は無いでしょう。おそらく…」
イレイズ「助けてくれ!俺もさっきの小僧たち、いや、今まで消えた奴らの、行き先を知らないんだ!!」
闘「技をかけた本人のお前が知らないのに、助け方を俺たちが、分かるわけないだろ!」
謎の男「こんな事だろうと思った!」
イレイズ「助けてくれ」
謎の男「いいか、貴様ら、その男はこの十二直で最も卑しい男だ。そいつに勝ったからといい気になるなよ。お前らがこれから戦う残りの直番はそんな弱くは無いからな。せいぜい首を洗って待ってな。ハハハハハ……」
謎の男はまた、除の直の屋根を越えてどこかへ消え去った。
闘「アイツ、また勝手な事言って消えやがった」
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