特態所代0106支部「課長、飯は?」「依頼終わってからです」

粗製フィーチャー

第1話 Rich Tongus Girl (多くの舌を持つ女)編  

 

第一話   


(何話か進むまでロボの戦闘はないのでそのつもりで)



「そんなんやから、まぁ、そうだから彼女は人々の意思に寄り添っているとも言えるのかね?」


「ふぅん なぁ?  まっ、世間の、微妙に深読みしてしまう奴にとってはうってつけな行動だがな」


「そう! つまりは悪目立ちするってこと 何をするにもね! ところでその歌手って、、、」


ピーーージリジリジリジリジリ

テレビでニュースを見つつ5人の男女が話している最中、事務所の電話がなる


ガチャッ「はいっ!、、!! 急ぎの依頼ですね? 今所長に代わります」


と言ってめんどくさそうな依頼の時に使う手のサインを送る


「護衛か? 最近何かイベントでもあったかねぇ?、、、はいっ お電話代わりました 特異事態対策事務所代18支部 所長のユウです  早速ですが依頼内容を伺います、、、」


その会話に他の職員が耳を傾ける


「はい、はい、 あっ! そうですか  いえ、大丈夫ですよ うぅんっ、、、ですがコトがコトです詳細については後日決まってからで構いませんが、受けるかどうかは少しこちらで話してからとさせていただき、、、えっ、えぇ   えっ他の所に!?、、、それ言われては私達の業界は断れないとわかってらっしゃるということですかねぇ

わかりました。受けましょう 詳細は今から言う手順でこちらへなるべく早くご連絡ください  はい ではそのように、、、」


何やら怪しげな会話に職員が訝しむ


「変な依頼が来るのはいつものことですが、この早さ、違いますね 何か」


「うん 相当有名どころか、私達みたいなのに頼まないといけないほどヤバいやつなのか  でも、」


「どっちでも同じことやなぁ それは」


と電話を終えたユウが話す


「あっ! この人来るところ、ここに近いですね」


「一回行ってみるか? まぁこんだけの大物 周りは特態所(特異事態対策事務所)の連中で固まってるだろうがな」


「まぁそうですよねぇ それに? 何か仕事入ったみたいですし?」


といまだにテレビを見ながら話していた二人にユウが言う


「会えるぞ、明日から」「え?」「うん?」


「と言うより明日から一週間半はずっとやけどな」


「えっ つまり、、、」「今回の依頼主ってぇ」


「そっ 明日から俺らが彼女の周りに張り付いて、お前らみたいなやつからどうこうされないようにすんだよ」


「「「えええええええええ!!!!!」」」


どうすんだよぅ、服装とか!? いや、まずは散髪いって風呂入るぞ!!  えへへへ サイン貰っちゃいます!!


とアーダ、コーダと外野が騒いでいるが「あなた達静かにしなさい」 と一声で黙らせユウに聞く


「で? わざわざ私たちに直接、勿論"知ってる"人達よね それによりにもよってあの依頼人 大丈夫なの 所長さん?」


「おぉ、すまんな では俺も一言二言いこうか」


改めて全員が緊張してユウに注目する


「、、、一応サイン用に色紙かCDでも買っとくか? 記念に」


ズデデッ!! 全員仲良くヨシモト転けする


「そうだったわよね そういえばあなたも"そちら側"がったわね」


呆れたように呟く するといつのまにかブラインドを上げ窓から見上げればビル、見下げれば半スラムに片足突っ込んだ繁華街 遠くには一面に広がる山脈と樹海という景色をユウが見つつ


「さぁっと じゃあ事務所の掃除! 課長は諸々の手配! 

当分休みは無しだっ!!」


と景気良く号令を出す

(よぉし それっぽく締めれたな!)と考えるが


「いや、何で掃除!?」「所長、諸々と言われても もっとぐたいてきにですねぇ」「あっ! 私知ってます それって学生がテスト前に何故か部屋とか勉強机の整理始めちゃう奴ですよね」「へへへへ サイン、どこで売れるか 長期間いるならそれなりな量を」「それよりもう昼だろ? 飯は?」


(うんっ! 課長のやつ以外無視で良いな、何用意しようかねぇ?、、、)


「ん? 昼?  今何時だ課長よ!?」 


「一時です」 ドン!!


「なああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!んだぁとおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!! 早く飯の準備だお前ら そらっ! 買い出しジャンケン ジャンケンンンン 」


「「「「「ポン!!!」」」」」


なんだかんだでユウが買いに行くことになりましたとさ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る