第9話 コペル


キーンという音と共に、エンスの消防士のチェーソーは何者かの刀によって止められた。

「お前だな…騒ぎの元凶は…」

エンスの消防士の攻撃を止めた男は静かにそう言った。

気のせいなのかその者が持っている刀は

熱を帯びているようだった。

「コペル!そのガキを安全なところへ避難させろ!」

「はーい!」

すると、コペルという名のショートヘアのGカップはありそうなくらい大きな胸の女が、放心状態のダンの元に駆け寄った。

「大丈夫?立てる?立てるわけないか!まあ私に捕まっててよ!」

コペルはダンに元気よくそう言うと、ダンを抱えてその場から勢いよく走り去った。

「これで落ち着いて戦えるな!バケモノ…」

「こちらこそな!原始人…」

熱を帯びた刀を持った男と消防士のエンスは、互いにそう言い戦いを始めた。

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