星を食べよう

第1話フランスパン

人生ってさ不公平だよね

隣に座っている

猫のマシロに話しかける

布団の中でぼーとしていたマシロは

ん？

って顔で見る

そうなんだよね

ゴロゴロと布団に転がる

人の一生が絵だったらどんな感じだろう？

たまに

いるじゃん

全てにおいて自分は上

知らない

あなたが投げた

出刃包丁は

全身に刺さってるから

でもさ

綺麗に着替えて

にっこり笑う

私は綺麗事ばかりらしい

バカ

私親なんだよ

私利私欲の発言なんか出来ないし

意識してないし

なんなんだよ

マシロと

ぼーとする

生きてるのが

邪魔くさい

ほんと

プラス思考の言葉しか使いたくないし

魂の品位

を落としたくない

何度でも何度でも

投げられる言葉の暴力

笑える？

紙を束に

アクリル絵の具

鉛筆

書いた

初めは優しい人だと

違うんだ

長いわたしには月日を凄いた

真剣な話

ちょっと冗談

アンサーがこれか

綺麗事で信じられない

私は呟いてるだけ

それを

見る価値もない

お前が反応したから

子どもが

攻撃された

絵本みたいに

1枚目は抽象画で青空を描いたら

無意識に

下には真っ黒な人間が赤い涙

2枚も抽象画

真っ青な空の下で

たくさんの

ひまわり

抽象画しかかかないので

そこには

花に埋れている人

体が花の重みで

眠るように

心から死んだんだろうな

幸せだよな

3枚目

黒と白の世界

目玉だらけの絵

世間体

友人だった人の目

嫉妬

真っ赤な

色鉛筆を走らせる

レクエイム

バイバイわたし

涙なんて

とうに

枯れている

感情がないんだ、

何度でも刺されて

死んだんだろ

わたしは

開きかけだった扉は深く閉められた

最期は絵のを持って

ヒガンバナ

画面いっぱい

後姿の女性が彼岸花を持っている

泣いているのか

笑っているのか

ボコボコの紙

それを火葬する

お別れだ