4月13日
お昼に、作家友達の松宮かさねさんと長門拓さんと待ち合わせをする。二人とも、穏やかで接しやすい人だ。
タクシーに乗り込み福岡タワーへ。さっぽろテレビ塔に上って数日後だというのに、日本有数のタワーに上れるのは幸甚だ。エレベーターの中で、長門拓さんが偶然居合わせた赤ん坊に話しかけていた。かわいらしい人だと思った。展望台で景色を臨む。海が見えた。そういえば、福岡は温暖ゆえ忘れていたが、この近くの海は日本海だ。広がる青を横目に、三人で洋食を食べる。
福岡タワーから海浜公園の散策に入り、チョコレートソフトを食べた後にタクシーで天神に再移動した。これから、夜の福岡オフ会までカラオケで過ごす予定である。松宮かさねさんと長門拓は懐かしい歌を小気味よく歌う。私の選曲は、以下のとおりだったと記憶している。
「歌う人」(KOKIA)
「輝く月のように」(Superfly)
「初花凜々」(singer songer)
「夜王子と月の姫」(GOING STEADY)
「君の知らない物語」(supercell)
「JOINT」(川田まみ)
「初音ミクの消失」(初音ミク)
「Re-sublimity」(KOTOKO)
「your song」(LOVE PSYCHEDELICO)
「こいのうた」(GO!GO!7188)
カラオケを終えた後は、作家友達である志馬なにがしさんのチョイス、「一慶」でもつ鍋を食べる。時間どおりに入ると、すでに全員が到着していた。umekob.さんや月音さんの姿も見える。全員ですぐに打ち解け、もつ鍋会が始まった。
この六人は大学のサークルのようだ、と思った。それぞれの個性が一つのものとして融合しており、誰が欠けても成り立たない感じ。松宮かさねさんという大人しい人も必要だし、長門拓さんのウィットに富んだ言葉にはumekob.さんがツッコむし、月音さんは気遣いがうまく、志馬なにがしさんは全てを取り仕切ってくれる。とても過ごしやすく、どこか懐かしい空間がそこにあった。お店にいくつか有名人のサインが飾られていたので「作家のサイン、飾れませんか」と絡んだところ見事にスルーされた。さんまさんやスタンハンセンさんには、作家では敵わない。
それからumekob.さんのお酒が進みすぎたので、彼女には先にタクシーで帰宅をしてもらう。残った五人で飲みを続ける。その時間もそれほど長くなく、会は解散となった。
解散後、志馬なにがしさんに誘われて二人で長浜ラーメンを食べにいった。客引きのおじさんに逆絡みして聞き出した店は、満足のいく味を提供してくれた。志馬なにがしさんとは喫煙しながら話した時もそうなのだが、なんとなく心が通じる気がする。
これまで長く友達でいたような。そんな不思議な既視感を覚えた。
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