応援コメント

第45話 遠出」への応援コメント

  • ノワラの乙女パート(´ー∞ー`*)イイ

    からの…(´ ゜∞ ゜`;)ここにいったい何(誰?)が…

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    ノワラは女の子らしさに溢れてますね。
    そして、辿り着いた先は……。

  • ノワラちゃんの心の動き、よく分かって良いですね。

    それにしてもこの男、一体どこに連れていく気なんだ???

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    ノワラちゃんは普通の女の子ですからね!

  •  作者 武緒さつき♀

    第45話 不死の歴代王妃の神殿
    「うーん、違う……。これじゃ自然な感じがしないわ」

     私は午前中に荷下ろしのお手伝いを済ませた後、家にある一番大きな鏡の前で昨日の帰りに買い込んだ服を取っ替え引っ替えしていた。

     「ドリゼラ・トレメイン」としてコンサドーレ様の前に立った経験はほとんどない。王立図書館には、支給されている王妃のドレスで入っている。その後はいつも王宮内専用の純白のドレスに着替えている。
     制服のある学校に通っている女の子が気になる男の子とデートするときってこんな気持ちなのかな?

     家にいるときの服や荷下ろしで着ている服はお世辞にも「かわいい」とは言えない。だけど、行き先がわからない状況で思いっきりおしゃれして場違い感が出てしまっても怖い。それに、なんていうか……、張り切ってる感を出したくない、という変なプライドがよりいっそう服装選びを難解にさせていた。

    「どうしましょ……、あーそういえば靴も考えないと。いっぱい歩くかもしれないから底が厚いのは避けた方がいいわよね、やっぱ、ローファーかしら。」

     誰かいるわけでもないのに疑問形の言葉を投げかけながら、部屋を右往左往している。気が付くと空き巣が入った後のように、床やらテーブルにカラフルな衣装が散らかっていた。

     髪は美容院に行って今風の髪型にしてもらってメイクもしてもらってる。シーラ様とは違った雰囲気になってるから気が付かれないだろう。司書様と共に行動する以上、王妃様と勘違いされる可能性はあると思ったからだ。

     結局私は、部屋を散々散らかした挙句、白い長袖のブラウスと濃い茶色のパンツという普段着とさほど変わらない恰好に落ち着いたのだった。
     いいのよ、ドリゼラ・トレメイン、今日案内される場所はそんな気合を入れていくようなところではないわ。わかんないけど……。

     荒ぶる自分の心を諭すようにしながら、私は引っ張り出したたくさんの服を仕舞っていた。ほんとなにやってるんでしょう……。

     すると、ドアノッカーの音が部屋に響き渡った。びくっと両肩が少し上がった。びっくりして寿命が縮むんだったら、私ここ最近で数年は早く死ぬようになってる気がするわ。

     最後の確認をするように、鏡の前で一度くるっと回った後に私はドアを開けた。

     迎えに来てくれたコンサドーレ様はいつもの司書様の制服姿だった。やっぱり今日向かう場所もご公務に関係あるとこなのかな? 熱く踊っていた心がほんのちょっとだけ水を差されたようだ。

     彼に案内されて家から少し歩くと、いつも宮殿からの帰りで使う馬車が待っていた。家の真ん前まで来てもらうと目立ってしまうので、いつもあえて離れた場所で乗り降りしている。
     陽射しが真上から降り注いでいる。長袖を選んで正解だったかな。

     先に馬車に乗り込んだコンサドーレ様の手に引かれて、私も馬車に乗った。握られた手を大事なもののようにもう片方の手で無意識に包んでいた。

     コンサドーレ様の雰囲気はいつもとあまり変わらず、私たちは馬車に揺られていた。まだ今日の目的地についても全然聞けていない。この馬車はどこに向かっているんだろう?

    「ドリゼラ様、こんなところで失礼かもしれませんが、改めてお礼を言わせて下さい」

    「えっ? お礼ってなんのお礼ですか?」

    「シーラ様の影武者を務めてくれていることへのお礼です。1日とはいえ、王政廃止勢力の連中に襲われ監禁されていたわけです。あのような目に合って、なお続けて頂いていることに感謝の言葉もありません」

     彼は馬車の席に座ったまま数秒に亘って頭を下げていた。

    「いいえ、たしかに襲われたときは怖かったですし、同じようなことがまた起こるかもしれないと思うと今でも怖いです」

     私がここで区切ったためか、コンサドーレ様は頭を上げて私の顔を見た。

    「ですが、私が影武者をやめたら、シーラ様が危険な目に合うかもしれないのでしょう? 私はその方が辛いですから」

     これは本心から出た言葉だ。シーラちゃんが危険な目に合うのは自分がそうなるよりずっと怖くて恐ろしく思える。
     それに、私なら……今度は自力でなんとかできるかもしれないしね?

    「ドリゼラ様は王妃の影武者ですが、その内にある心はシーラ様よりむしろ王妃に相応しいとすら思えてきます。シーラ様が貴女と再会したのも天書のお導きかもしれませんね?」

    「そんなこと言うとシーラ様に怒られてしまいますよ?」

    「シーラ様に怒られるのが私の務めと心得ておりますから」

     彼は苦笑しながらそう言った。

     「ご公務」と言われていないため私の緊張がほぐれていたのか、普段よりコンサドーレ様と軽い気持ちでお話ができていた。ロコちゃんのお世話係としての苦労話を彼の口から聞くのは新鮮でとても楽しかった。
    


     時間を忘れて話をしていると、外の景色はずいぶんと変わっていて眼前に「あるもの」が迫っていることに気が付いた。

     それは高く積まれた豪華な石造りの壁……、この国に住んでいる人なら誰もが知っている歴史的遺構、神々の神殿と呼ばれている場所だ。一般人からは完全に隔離されているものだ。

    「コンサドーレ様? ここってもしかして……?」

    「ええ。近付いて来ましたね? 今日ご案内したい場所……、『歴代王妃の不死城』です」

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    ラスボスとかいそうな名前(笑)。

  • 禁足……地?
    足を踏み入れてはならない場所に……?(・д・)

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    唐突な展開です。