日常アラカルト
@yuzu_dora
夏の終わり
学校のプール
男子生徒の自由生(ミユキ)と女子生徒の寛心(ヒロコ)、水抜きされたプール内をブラシ掛けしている。
※※カットバック※※
男子生徒
「俺さ、アイツが好きなんだよね。お前どう思ってるの?」
※※※※
寛心のブラウスが汗と水で濡れている。
少しだけ下着が透けて見える。
陽射しを浴びてキラキラと身体が煌めいている。
ちらっと目が合う二人。
お互いに目を逸らす。
寛心
「フラれたんだってねー。」
自由生
「まあ、ね。」
寛心
「ドンマーイ。」
寛心、笑いながら自由生にホースの水を掛ける。
びしょびしょになる自由生。
透けた素肌がキラキラ弾ける。
ちらっと目が合う二人。
お互いに逸らす。
寛心
「……ま、あれだ。
どーせフラれ続けるんだろうから、私が貰ってあげてもいいよ。」
自由生
「フラれる前提かよ。」
寛心
「自信あるんだ。」
悪戯っぽく笑う寛心。
自由生
「知らねーよ。」
寛心
「……。」
自由生
「お前は、、さ。きっと良い奴が居るよ。」
寛心
「何だよ、それ。」
自由生
「何となくな。」
寛心
「まー、私はモテるからね!」
自由生
「……。」
寛心
「何さ。」
自由生
「何でもない。」
二人、黙ってプール掃除を続ける。
殆ど終わる。
どっかり座り込む二人。
寛心
「地味に辛い。」
自由生
「確かに。」
自由生、仕上げの為に立ち上がる。
ホースで水を撒き始める。
水しぶきで寛心のスカートが濡れる。
スカートを絞りながら立つ寛心。
寛心
「でもさ、悪くないよ。」
自由生
「そうだな。」
綺麗になっていくプール。
陽射しに水が反射し、キラキラと床が光る。
(終わり)
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