私は今日、勇者を殺します。
きまま 夢空
第1話 とある日常の一日
大きなお屋敷のちっちゃな一室。
住んでるのは自分とお母さんだけなのに、大きな部屋は使えない。
何故か──────それは簡単。
追われているから。ここまで追いやられたから。逃げる最中、足跡を残してしまったから。
だから隠れるように、ちっちゃな部屋で過ごさなきゃいけない。
夏は暑いです、クラクラです。
冬は寒いです、ガタガタです。
だってここには何も無い。
涼し気なクーラーも暖まれるストーブもない。
そんな苦しい毎日だったけれど、でも悲しくはない。
だって、ここにはお母さんがいたから。
そんなお母さんも、帰ってこなくなった。
来るのはいつもの配達員。
ちょっと顔の怖い、けれど優しく微笑むおじさん。
悲しくて苦しかったけれど、寂しくはない。
今日も今日とて、お母さんとの約束で勉強に励みます。
そんなある日、1つの閃光が部屋を照らした。
外にバレちゃう。咄嗟にそれに覆いかぶさって、そして声を聞いた。
運命を変える一声。
自分を導く救世主。
独りの暗闇にて瞬く星のような存在。
彼は、自分に手を差し伸べて─────
──────────そんな彼を捨てたのが、つい昨日の事か。
だって彼は自分に言ってくる。
立ち向かえ、と。逃げ出すな、とそう言ってくる。
そんなの無理だ。不可能だ。
だからここまで逃げ出して隠れ生きているんだ。
彼は言った。
君を助けるのが使命なんだ、と。
そう、結局そういう事だ。
彼も助けたいから助けるのではなく、使命だからしょうがなく躍起になっているだけ。
なら勝手にすればいい、自分を巻き込まないでくれ。
絶縁の言葉はそんなものだった気がする。
始めに語る
***
ここは東京都某所。若者が憧れる大都市の真ん中にその学園はあった。学園と言うにはかなり大きく生徒の数も多い。地域でも色んな意味で有名で誇りある学園。
そんな学園のとある一室から悲鳴が響き渡る。
「きゃあああああああああ!」
つんざく悲鳴を上げたのちその少女は体を反転。目の前の脅威から逃げ出すべく走りだそうとして──────盛大にこけた。
声にならない悲鳴を上げながらもなんとか受け身を取り、そのせいで手のひらに出来たやけどのような疼きによって仕上がっていた顔に苦みが加えられる。
よく見ると履いていたパンプスのヒールが折れてしまっていた。
「なんで・・・ッこんなときに・・・!」
少女はすぐに靴を脱ぎ捨てようとするが金具が引っ掛かっているのかなかなか外れない。
「ヒャッハー! 先回り作戦大成功ってなぁ!」
それは先ほどまで少女を追いかけまわしていた茶髪の男だった。耳にピアスをこれでもかと付け、あふれる欲望からか目がひどく血走っている。
周りの地形を覚え先回りし、そして今獲物が目の前で動けなくなっている。その状況に男はた まらず息を荒くしながら一歩一歩と着実に獲物を追い詰める。
「いやぁぁ!誰か助けて!!!」
「はははは! 無駄だ、誰も来ねーよ! それよりもお前いい乳してんな! こう、下からすくい上げたいぜ!」
絶望に崩れそうな彼女をよそに男は笑みを更に釣り上げた。
その酷く寒気を感じる言葉に少女も
「いやーー! 完全に考え方が童貞でいやーーー!」
「な、ど、童貞って言うな! くそ、こうなったら無理やりにでも脱がしてやる」
すぐに男は女の両腕の手首を壁に押し付けることで片手で動きを封じ、彼女の顔を更に歪ましたいのか片手で揉む仕草をしながら腕を伸ばして少女の体に触れようとして───
その瞬間、
「待て!」
暗闇の向こうから男の声が響く。
あの茶髪の男の声とは打って変わって、まるで姫を助けに来た勇者のような声だ。
「だ、誰だ!?」
茶髪の男は振り返りまだ見えない男と対峙する。濃い霧の向こうに男のシルエットだけが浮かび上がっていて、こちらに歩いてきている。
「ふ、俺か?」
そして───男は姿を現した。
こんな状況だというのにひどく落ち着いた声で、すべてを見透かすようにまっすぐとこちらを見ている。
黒上の短髪、どこかの学校の制服を着こなし眼鏡をクイッと上にあげ答えた。
「俺は神代学園の生徒だ」
「なッ・・・」
その一言に茶髪の男は震え上がる。
さっきまでの興奮の荒い息は次第に緊張へと姿を変え手汗が酷くなっている。
それでも茶髪の男はありえないと言葉を荒げる。
「神代学園だと?あの生徒全員が真面目で賢く礼儀正しいで有名な神代学園だと!?」
「そうだ。だが足りないな。神代学園の生徒は真面目で賢く礼儀正しいし、犯罪を見過ごせない清廉潔白なんだ」
それに、と眼鏡の男は続ける。
「泣いている女の子も見過ごせない」
眼鏡の男は決まったと言わんばかりに口の端を上げニヤリと笑った。
「ふ、ふん!神代学園の生徒なんて結局頭がいいだけだろ!俺の武術に叶うはずがねぇ!」
余裕そうな眼鏡の男を前にしてまるで立場が逆転したかのような感覚に陥る。
茶髪の男はそんな焦りや不安を隠すように激昂し突進。男の顔に一発入れようと右拳を前に出し、そして、
─────世界が反転した。
「ゴフッ!」
背中に衝撃が走り、何が起こったのか瞬時に理解する。
「せ、背負い投げだと………あの神代学園、の生徒……が……」
倒れている茶髪男に向かって、男は再び眼鏡をクイッと上にあげた。
「神代学園の生徒は文武両道なんだ」
そう言うと尻もちを着いてこちらを見ている女性へ笑いかけた。
すると先程までおびえていた女性は目にあふれんばかりの涙をためながら助けてくれた男に抱きつく。
「神代学園の生徒って素敵!」
「おおっと、急に抱き着いたら危ないじゃないか。まあ、神代学園の生徒はこんなんじゃ倒れないから安心して抱き着くといい」
すると、その少女は何か言いたげだが少し恥ずかしいのか、「うぅ・・・」と言葉にならないセリフを言って顔を男の肩にうずめてしまう。
「大丈夫だ。俺がすべて受け止めてやる。だから何でも言ってみろ」
俺は腕により力を籠め強く抱きしめる。すると後押しされたのか少女は俺から体を離し俺の正面に立つ。
何度も目を拭い、赤くなったその目で男についに言った。
「あの、私も神代学園に入学してもいい?あなたみたいにかっこよくなりたいの!」
「俺も!」「私も!」「俺も!」「俺も!」「私も!」「僕も!」「俺も!」「私も!」「俺も!」「私 も!」
少女のセリフを合図に周りの霧が晴れ、そこから男女 20 人ほどがワラワラと飛び出してきた。
その光景に男は眼鏡をクイッと上げ、
「お前らしょうがないな。あの神代学園に向かって走るぞ!ついて来い!」
「はい!!!」
眼鏡の男を先頭に男女の集団は走り去っていきそして、
END
その文字が上から下りてきてこの動画の終わりを知らせた。
「なにこれ……」
ここは神代学園のとある一室。
そこで私、千年原真昼はげんなりとした表情でこの動画を持ってきた男を見る。先程の動画の勇者?役をしていた男、
男は眼鏡をクイッとあげ、
「どうですか!? この高須賀翔渾身の演技は!なんたってこの動画のために1週間みっちり練習をしてきましたから!」
大きく胸を張り自信満々に言う。しかし、問題はそこではない。
「うん、いやあの、演技がどうとかっていう話じゃなくてね。この動画なに?」
パソコンに指さし問う。すると、
「それは会長が私に頼んでいた神代学園のpvですよ。」
そう。
私、
それが間違いだったとも気づかずに。
「えーと……このストーリー?みたいなの考えたのはだれ?」
これはまあ分かっていた。確認程度で本人に聞いてみると、
「それはもちろん私です!この高須賀 翔 2日寝ずに考えました!」
自信満々に、誇らしげに、なんの迷いもなくそう答える。
「なんでどっかのヒーロー物みたいになってるの? これ学校のpvだよね?」
「もちろん私はバカではないので分かっていますとも!」
憤慨だと腰に手を付き、
「子供が夢中になるのはヒーローものと昔からの相場ではありませんか!」
(どの年齢層狙ってんの!?)
私は両手で顔を覆い心の中で叫んだ。
高校のpvというのは受験前で色々な学校を調べる中学生向けに作るのがセオリーだ。それをどこのバカが幼稚園児や小学生向けに作ろうと思うだろうか。
そう、ここのバカである。
「あのさ、普通は中学生向けに作るものでしょ? 中学生に対してヒーローものはどうかと思うよ」
「ふ、会長甘いですね!こういうのは子供の頃から深層心理に埋め込んでおくんですよ! そうすれば10年後その子達が我ら神代学園の門を叩くのです!」
(こいつ、本物のバカだったああああ!)
私は再び両手で顔を覆う。
(pvを幼児向けに作るなんて……しかも10年後は卒業してるから我ら神代学園じゃないし!)
最近は忙しいのと悩みの種が相まって完全に忘れていた。この高須賀翔という男は賢そうに見えて馬鹿だったということに。そう頭を抱えていると、
「それでこの動画直ぐに公開してはどうでしょう!? きっと先生方たちもあまりの速さに驚きを隠せないはずです!」
「いや、なしなし! 先生も違う意味で驚きを隠せないよ!」
私は元々NOの言えない日本人だったがこういうことばかり日常的に起こるので必然と改善されていったのである。
そして、高らかに公開拒否を叫んだ。
すると、高須賀翔の後ろから顔をひょこっと出し悪人?役の男が不満そうに、
「ええーーー! 俺もこの撮影すげー頑張ったんだぜ!? ほら、ここの手もみのシーンなんて俺のアドリブがいい感じになってるじゃねぇか!」
(とてつもなくいらないアドリブだね!タクが出てるだけで嫌な予感はしていたけど!)
彼、
神代学園生徒会のムードメーカーといえば聞こえは良いが単なるバカで周りを引っ掻き回す問題児だ。
(タクと高須賀くん……生徒会きってのバカ2人が手を合した結果がこれか……)
それに、と私はそもそもの勘違いを言ってやる。
「いや、そもそも案を考えてって言ったの。作ってなんて言ってないよ!」
その発言にさっきから後ろの方で携帯を触ってる人質?役の女が、
「え、ちょっとタカ!どういうことよ! 真昼が頼んでるって言うからこの撮影に協力したのよ! しかもあんた達バカどものセクハラにも耐えて」
彼女は
彼女とは幼なじみであり親友だ。ギャルっぽい見た目で勘違いされがちだが私が生徒会に入るのを不安だと相談した際には一緒に入ると言ってくれたほど優しい友人だ。
「こんなんセクハラになんて入らねーだろ!」
「タクはともかく、そのバカには私も含まれるのですか?」
撮影時の不満を愚痴る彼女へ生徒会きっての馬鹿達は騒ぎ出した。
その抗議に美晴は「ふん」と鼻であしらい、
「あたりまえ。そもそもこの案自体私はダメだと思ったのよ。特に最後、なんで走って終わるのか全然わかんない」
みはるんはやれやれと首を振る。
すると、
「甘いな那々木」
高須賀くんはもう癖になっているのか、メガネをクイッと上にあげ、
「エンディングで走るアニメは成功すると知らないのか!?」
「これはアニメじゃなくてpvだろうが!」
「はぅ!」
みはるんは流れるような
「あとこの人たちは?まさか生徒会費で釣ったの?」
私は動画を再び最後に戻す。全く面識のないこの20人をどうやって集めたのか、もしお金で釣ったのであれば生徒会としてあるまじき行為だ。
「いえ! 私がそんなヘマをするわけないでしょう! 健一を連れて『平和的に』お話をしたら自ら立候補してくれましたよ!」
タクはすぐに立ち直しそんなことを言う。
(また余計なことを……)
ルール的ではセーフだけど信頼的にはアウトな方法で頭が痛くなるのを感じる。私はため息をつきながら、
(pvの件、あとはほたるんに任そう)
今、目の前で起こっている大騒ぎから目を離して、この部屋にはいない別の生徒役員に願った。
***
「はぁ…」
私はため息を吐きながら職員室から出る。完全に疲れ切った声の「失礼しました」と礼儀作法だけして生徒会室へと帰る。
みなさんは生徒会長とはどんな立場だとイメージしていますか?
学校のトップ。なんでも意見でき、なんでも出来る立場だと思ってますか?
とんでもない。上には先生。下には全校生徒。失敗は許されず上からの命令を上手く全校生徒に伝え、事を進めないといけない中間管理職。そんな真っ黒な立場が生徒会長なのだ。
たしかに先生に会議などで発言をして意見を言える機会があっても意見が通る事など1度もない。結局は子供の戯言だと片付けられる。
なのに人のことを顎で使い文句をダラダラと言ってくる。
(考えれば考えるほど嫌になってくるなぁ)
私は考えるのをやめ生徒会室の引き戸を開けた。
「あ、会長!」
すると中には小柄な男の子がいた。嬉しそうに走ってきてくれて後ろに犬の尻尾が生えているように見える。
「会長大丈夫ですか? なんだか疲れてるように見えますけど」
そんな心配をしてくれるのは彼、
名前だけでなく見た目も可愛らしく最近よく聞く男の娘という感じだろう。男に可愛さで負けるのはなにか感じるものはあるが私が生徒会長としてやっていけてるのは彼がいてくれているのも大きい。
「聞いてよほたるん~…また先生らが無茶なこと言ってきてさ~…もう嫌だ!疲れた!」
私は愚痴を漏らしながら小柄なほたるんに抱きつく。
短髪の髪が揺れ「うわっ」と男では考えられない高い声が響いた。
(ちなみに本人は男らしくと短髪にしているが結局短髪の女子にしか見えない)
そうやって日々の苛立ちをほたるんにぶちまけてスッキリするというほたるん解消法を終えた私は深呼吸をして離れる。
「ありがと、蛍!これでまた頑張れる!」
すると、さっきまで顔を真っ赤に逸らしていたほたるんは若干睨みながら、
「あ、あの、真昼さん…一応僕も男ですから過度なスキンシップはダメですよ…」
(これが、ジト目ショタ……しかも私が先輩だからって強く言えない感じが小動物っぽくてやばい…)
「は……!やばいやばい」
一瞬意識飛んでた。完全にやばかった。
「それでは僕はこの後用事があるので先に帰ります」
「あーそっか…。ほたるんは家事もしてるもんね」
私は残念という感情を隠しきれずため息を吐いてしまう。
「あはは…ゴールデンウィーク明けまでにはpvの事考えておきますね」
「あれ、私言ったっけ?」
確かに頼むつもりではあったがまだ伝えていないはず…
(まさかほたるんには頭の中を除く力があるというの!? え、それじゃあ私のほたるんに対するあんな妄想やこんな妄想が筒抜けになってたり?)
そんな馬鹿なことが頭の中を駆け巡っていると、
「その、僕が生徒会室に入った時に高須賀くんと高城くんが言い合ってるのを聞いちゃって。あ、このパターンは…って」
ほたるんは、はにかみながら言う。
この生徒会にはまともな人があまりに少ないので仕事が私かほたるんか山本くんによく割り振られるのだ。
「そうだよね。ごめんだけど考えてきて欲しい!」
「はい。じゃあまた明日です、会長」
「うん。じゃあね」
私はほたるんの居なくなった寂しい生徒会室にため息を吐くのであった。
***
あれから2時間経過
「こんなん終わんないよ!」
私は怒りで机を思いっきり叩く。手がヒリヒリして痛い。
(久しぶりに理不尽を呪って暴れてしまった…
まあでも今の時間は1人だけだしちょっとはいいでしょ)
私は大きく深呼吸をし呼吸を整えようとして、
「大丈夫か、真昼」
1人だったはずの生徒会に驚いた顔の男が1人目に入った。
「や、山本くん!?なんでここに!?」
見られたくないところを1番見られたくない人に見られ顔を真っ赤にわたわたとする。
彼は
「もう20時だ。部活もみんな終わってるぞ」
「あー…もうそんな時間か。作業に集中してると時間感覚忘れちゃうんだよね。」
まだ赤い顔を隠すようにパソコンの画面に顔を近づける。
「今はどんな感じなんだ?」
そう言って山本くんが横から画面を覗き見る。
(わー! 近い近い近いよぉ!)
私は焦る鼓動をがむしゃらに抑えて、
「い、今はホームページで新しいページを作ってるとこ。なんでも相談掲示板ってのを作ってるの」
「へぇ。それも先生から?」
「うん…正直こっちに回さないでって思うんだけどね」
私は愚痴を漏らしながらも手だけは作業に集中する。
「悪いな。こういう機械系は苦手でなんも出来ん」
さっきまで画面と睨み合いっこをしていた山本くんはお手上げといった感じに両手を上げて降伏した。その動きに少し笑いながらも、
「その分山本くんは体育祭とか学園祭で動いてるからいいよ。問題はタクに高須賀くんだよ。また今日も問題起こしてさ」
「はは。あいつららしいな」
山本くんは爽やかに笑っているがこの話題であの時の高須賀くんの会話を思い出した。
「そういえば山本くん、高須賀くんに手を貸してたでしょ。生徒に何言ってたの?」
私は少し責めるように言葉を変え問う。すると、
「ああ、確か『生徒会史上最も大事なことだからついて来い』って言われたな。まあ俺は後ろに立ってただけで話は翔のやつが一人でやってたぞ?」
「やっぱりあいつか…!」
(なんか思い出しただけで苛立ちが湧き出てくる)
「まあともかく高須賀くんのお願いは断ってね! 絶対変な方向に行くから」
私はとんでもなく性格の悪いことをしているのではないだろうか。そんなことが頭をかするが間違っているはずがないと考えをねじふせる。
「ああ、確かに会話をしている生徒がどんどん青ざめていってるからおかしいとは思っていた。これからは気をつけておくよ」
(うん、山本くんもちょっと抜けてる所あるかも)
私はこれを口にするほどバカではない。エコひいき?いや違う。これは日頃の行いというやつだ。
私はそう自己弁護をして今日は帰ることにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます