第3話

 これは運命だと思った。

 神様があたしにくれた出会い。

 あたしは神様に感謝した。

「出会わせてくれてありがとう」

 あたしはアイツに関して出ているグッズやソフトを買い揃え始めた。

 探してみると、思いの他、グッズがあった。

 アイツとソイツで活動する以前に、アイツだけで活動していたソロ時代があったからだ。

 ソロ時代の音楽も素敵だった。但し、歌はなく、全てイントゥスメタルだったが。

 アイツの歌声を聴いてみたいと思った。

 それで、アイツの歌声を探してみた。

 しかし、これが難航を極めた。

 探しても探しても、見つからないのだ。

 唯一見つかったのが、アイツとソイツの楽曲の中での、ハモリだった。

 大分加工されていたので、最初、アイツのお声だと気付かないくらいのものだった。

 かなりイメージと違うお声だが、あたしは素敵だと思った。

 こうしてあたしは、アイツの世界にはまっていくのだった。

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