第三回 松村涼哉著 15歳のテロリスト

 なんか今日は執筆の気分じゃないので、ここで適当にだべってましょうかね。……ん? 課題? そんなもん休日に全て終わらせればいいじゃないですかわはははは。(←休日の時間が無限にあると思ってる人)


 皆さん今週もお疲れ様です。あと急な宣伝です。アニメが規制されてる世間でヒーローが戦う話です。


https://kakuyomu.jp/works/16817330653693015846


 さあ、前置きと宣伝をこなしたところで、備忘録始めましょうかね。


 15歳のテロリストは、最近ライトな話読んでないな、って気持ちで手に取りましたね。


 …………あのね、


 思ってよりめっっっっっっちゃ重かった。本開いて数ページ目を通したら、この話がどんなテーマを軸に進んでいくのかが手に取るようにわかります。ちょうど今日に読み終えたんで、余韻が冷めないうちに書き終えちゃいましょう。


 物語は、ある少年の爆破テロの予告動画の内容が、本当に起こってしまったところから始まります。少年犯罪担当である記者の安藤と、その少年の視点を中心に進んでいきます。


 少年が爆破テロなんて起こしたら、そりゃあ少年法の厳罰化を求める声が巻き起こりますよね。この話では、こういう『声』というものがとても重要なものとして描かれています。厳罰化とは反対の声があるのも当然だし、加害者家族を許さないとする声だったり、何でも憶測で人を非難する声だったり。さまざまな人物が、一つの事件の真実を知りもしないで声を上げるわけです。


 そんな声や、さまざまな登場人物の思いが、見事に絡まっていくんですよね。中には、どうしてこうなっちゃうのかな、ってなる少年がいたり、感情論が議論の場に介入できない事実に腹を立てる奴がいたり。さまざまな人々の思いが、この物語を積み重ねていっているように思えました。


 それでもやっぱり、少年法という問題を扱っているために、成熟しているとは言えないような少年達の感情が描かれているんですよね。なんかね。加害者を擁護するわけじゃないけど、やるせなくなってくるんですよ。何が言いたいのかわかんないと思いますが、多分読めばわかります。


 そして最後の、とある少年の言葉には、考えさせられるものがありました。この言葉に、この話のメッセージが詰め込まれていると思います。さまざまな考えを持つ『声』が、バックの中でぐちゃぐちゃになったイヤホンみたいに絡まっていく話の展開と、その解像度の高さが、この話のすごいところだと思います。


 ……あれ、こんな真面目に語るつもりじゃなかったんだけどな。


 じゃあ、次回の備忘録の予告でもしときますか。


 次回の備忘録「東野圭吾著 天空の蜂」


 最近僕の自転車に巣を作ろうとする愚かなアシナガバチがいたんで、一年位前に読んだこの本のタイトルを思い出しましたね。じゃあ、次回もよろしくね。


 ……明日は課題とヒーローの執筆頑張るか。

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