学園祭(完結) お泊り  朝まで…  

「わ~、お泊りだぁ」 

そう言いながら、えりはソファに座る。

湊の家についても、えりは、浮かれていた。

「あ…、明日の朝ごはんの材料ないや…」

湊が冷蔵庫を覗きながら言う。

「あのねっ」

「はい」

湊はえりが可愛くてニコニコしている。

「モーニング?っていうのに行ってみたい」

「あぁ、喫茶店とかでやってるやつ?」

「うん。星田コーヒー店ってところで、8時半からやってるって」

「今日、泊まる事わかってたみたいに、情報調べてんね」

「いつか。湊と行きたいなって、思ってて」

「…。やべ、嬉しいかも」

2人は見つめ合って笑った。


「あとは、やりたい事、ある?」

「俺ある」

「何?」

「パジャマ代わりに、俺の服着て」

「よくあるよね。着る」

「えっと、パーカがいいかな?おっきめの…」

湊はクローゼットの中を探した。

「これっ!いいかも。ぽい」

「かわいい。けど、だいぶ大きい」

「ワンピースみたいに着て」

「ちょっと恥ずかしい」

「何が?」

湊が急にえりに迫ってきた。

「え、だって見えそうじゃん」

「いつも、もっと見てるよ?」

湊は、えりにキスをした。

「着てみて?」

湊は、えりの服を脱がす。

「ついでに、しよ…」

湊は、ソファの背もたれにえりを押し付けて、また、キスをした。


「俺、まだ、したいこと、あるよ」

「なんとなく、想像つく…」

えりは、湊の首に手をまわす。

「朝までに、何回できるかな…?」

湊は、キスをしながらいう。

「んー?どうだろ…?」

「……」

「ん?」

「朝までしていいの?」

「自分で言っておいて?」

えりはキスをして笑った。

「していいなら、したい」

「ん」

「たぶんどっかで寝ちゃうけど、起きたらまたする。で、寝て起きたらまたして、また寝て起きてする…。エンドレス…」

湊はニヤッと笑った。

「うん」

湊は、自分の服を脱いだ。

「最初はめちゃくちゃにしたい」

「うん…。して」

湊は、えりを抱っこして、ベットに連れて行くと、すぐにキスをし始めた。

2人唇が、激しく求め合う。

キスの音が部屋中に響く。

湊は、胸にキスをしながら、さらにその下に手をはわせる。

「あっ…」

長い指が細かく動く。

濡れてる音がしてきた。

「舐める」

「恥ずかしい…」

「だめ。ちゃんと足、開いて…?」

えりは湊の言う通りにする。

「あぁ…!だめっ…!」

湊の舌がいやらしく動く。

「全部、俺のだから…」

その言葉にえりのが震えた。

「あっ…!」

えりがイッた直後に、指を入れて激しくかき乱した。

「やだっ…!」

湊の、指は止まらない。

「やめて…」

湊はさらに動きを激しくした。

えりの腰が跳ねる。

手と、入れ替えに湊のが、入ってきた。

えりの体が、よじれる。

湊は、強くえりに打ちつける。

「ハァハァ…」

どんどん強くなっていく。

えりは、だんだん声にならない、叫びになっていった。

えりの口の動きが、イクという、動きをした。

「あっ…!」

湊も、声を一瞬出して、はてた。


「えり、後ろむいて」

「ハァハァ…」

息をきらしながら、後ろをむく。

湊が、ズブズブと入っていく。

「あぁ…!気持ちいい…」

「俺も…」

湊は欲望のまま動いた。

「もう、だめ…」

えりは早い段階で弱音をはいた。

「今日はまだ何回もするんだよ…?」

背中にキスマークをつけながら言う。

「や…」

「止めないよ…」

湊は、嫌がるえりを抑えつけて、動く。

この背徳感が、さらに湊を興奮させた。

「湊…!」

「気持ちいい?」

「ん…。気持ちいいよ…」

「じゃ、もっとあげる」

「ん…!」

「あ、もうイク…」


湊とえりは向かい合って、優しく抱きしめあった。

湊がえりの頭を優しく撫でる。

「湊…、ごめん。もう眠い…」

「俺のが、つまんないってこと?」

「違うよ…。すごすぎて、疲れた」

「まだ寝ちゃだめ」

「ずっと…、寝不足だったから…」

「…俺のこと考えて?」

「うん…」 

「どう考えてた…?」

「最悪なことばっかり…」

「ね、」

「うん?」

「俺の事、一瞬、嫌いになった?」

「なった。湊は?」

「なりたかった」

「あははっ」

「笑うなよ。えりは薄情だ。最悪だ」

「そこまで?」

「一回寝て起きたら、俺の言う事何でもきいて…?」

「うん…」

「いいの?」

「だから、自分で聞いといて驚かないの」

えりは、湊が愛おしくて、抱きしめた。

「今までも、これからも、私の人生で1番好きだよ」

「やべ」

「ん?」

「泣きそうだっ…」

えりは、笑った。

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