第2話 裸足で踏む

 裸足で踏んだものの話を二つ。

 以前住んでいた家には、屋根裏部屋があり、物置として使っていた。ある夏のこと、裸足で屋根裏へ簡易な梯子で上って行った。

 足を一歩踏み入れるや、足の裏に何やら固い物を踏んだ感触が。

 スズメバチであった!! 「ヒィッ」と小さな悲鳴を上げ後ずさりした。

 ススメバチは、威嚇の態勢を取った様に見えた。すたこらサッサ逃げたけれど、よく梯子を転げ落ちなかったものだ。

 スズメバチは、多分暑さで?弱っている様にも見え、それが刺されなかった原因かも。あと数匹も元気がなかった。あの時のゴリゴリした感触は、忘れられない。

 もう一つも夏のある日の事、ウォークインクローゼットへ、足を一歩踏み入れるや、足の裏に何やら踏んだ感触が。

 見ると、私に踏まれたムカデが、頭をもたげているではないか!!

 私も逃げる、ムカデも逃げた。生臭い匂いがした。あの時の何とも言えない足裏の感触が忘れられない。。。


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