第4話 疑念

清美は、帰宅すると、すぐに夕飯の支度に取り掛かった。職場でどんなに、悪態をつこうが、家に帰れば、主婦なのである。

今日は、長距離トラックドライバーの旦那の竜二が、帰ってくる日である。


夕食の支度をしながら、先ほどの太郎との事が、脳裏をよぎった。


(さっきの感覚は、何だったのか?アイツ(太郎)が、私の背中を、触った瞬間?いやいや、まさか、あんな奴に、、、ありえないだろ?)

と自問自答していると、下半身が、熱くなってきた。すると、そこに竜二が帰ってきた。


竜二「ただいま~」

子供たち「パパおかえり~」久しぶりのパパに子供たちは、飛びつく。

竜二「お前ら~元気だったか~?、ママは?」

子供たち「台所~」

竜二が、台所に行き「清美~ただいま~」と声を掛けると、清美は、少し驚いた表情をみせた。

清美「お、おかえりなさい」竜二が、帰ってきたのが、気が付かなかったのだ。

竜二「どうした?なんだか、顔が赤いぞ?風邪でも引いたのか?」

清美「風邪なんて、引いてない、大丈夫だよ」



久しぶりに、家族全員での夕食だった。竜二が、今回は、東北の方まで行った、とか、雪が凄かった、とか、行った先々での仕事の話をして、みんなで、興味深々に、話を聴いていた。清美だけが、うわの空だった。


子供たち「ママどうしたの?今日元気ないね?」普段は、元気が良すぎる母に子供たちは、心配していた。

清美「そんなことないわ」

竜二「どうせ、腹出して、寝て風邪でも引いたんだろう」

一同「あはははは」


夕食も終え、子供たちが眠りについたころ、竜二も久しぶりの我が家で眠りにつこうとした時だった。


清美「ねえ、今日しようよ」

竜二「なにを?」竜二は、言葉の意味が、わからなかった。その言葉の意味するものが、遠い昔に、忘れ去られていた。

清美「SEX]

竜二「いや、お前、具合わるいん、、、」といいかけた時、清美は、竜二の下半身に手をかけた。

清美「今日、アタシおかしいの、アタシの体、おかしいの」むさぼるように、竜二のモノを、舐めまわし、竜二は、あっという間に、逝ってしまった。


清美「まだ、出来るよね?まだ出来るよね?」泣いて懇願する、清美は、先ほど逝ったばかりの、竜二のモノを舐め続けている。竜二は、何とか、声に出して、問いかけた。

竜二「な、何が、あった?」

清美「職場に、凄く、むかつく奴がいて、むかつく、むかつく、」清美は、それしか言わなかった。


それから、二人は、何度も何度も愛しあった、、、外が、明るくなり始め、新聞屋のバイクの音が、聞こえてきた。





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