ばばかわ
@dasaimusi
第1話 妖怪ペットボトル小突き婆さん
「ただいま」
仕事の疲れを含んだ挨拶と共にスンイチは家に帰ってきた。靴を脱ぎ家に上がるとリビングを目指し廊下を歩く。リビングへのドアを開けると「待っていました」と、ひせ婆さんが立っていた。
「おかえり、遅かったね〜」
労いの言葉をかけると共にひせ婆さんが近寄ってくる。
(来るぞ…マシンガントークが…!!疲れているのにやめてくれ)
日中の溜めていたエネルギーがぶつかるのを恐れたスンイチは、ひせ婆さんには目もくれず、荷物を置き、手を洗おうと洗面台に向かった。
———コツン、コツン、
スンイチのケツに何が当たった。硬いものだ。しかし、尻ポケットに物を入れた記憶は無い。おかしい…と思い後を振り返ると目を疑った。
ひせ婆さんが、スンイチの持って帰ってきたペットボトルでケツを叩いてくるではないか…。決して、ペットボトルは飲料を入れる容器でケツを小突いて遊ぶ物では無い。
スンイチはおもった。
—お前のような婆さんがいるか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます