僕だけが世界の心理に気づいている

@rurunn

プロローグ ラグナロク

そこらじゅうで悲鳴をあげている、そこらじゅうで女子供が泣いている。これは戦争だ。燃えさかる炎、常時聞こえる発砲音、地獄の鎮魂歌レクイエム一体この惨劇

を誰が望んだことか。

「隊長、パンツァーシュレックの残弾数が残り僅かです。」

俺たちは今戦争をしている。しかも普通の戦争ではなく敵国はおかしな能力を使ってきやがる、くそこんな化け物相手にどう戦えばいいんだ。

その時

ブオ―ンと強烈な爆裂音があたりに響いた。気がつくと、、そこらじゅうに50人ほどいた俺の仲間が辺りに四散していた。辺りには赤く染まった肉片が俺を囲うように散らばっている、ああ、まさに絶望そんな時何かが現れた。

「んん?なんか一人生きてるなぁ。」

と現れたのは小柄な白髪の女とも取れるが男とも取れる顔立ちだがその顔は悪に染まっている顔だった。

「君、なかなか運がいいねぇ。僕の攻撃を受けていけてるなんて、それともお仲間さんが肉壁になってくれたのかなぁ」

そんなラフな口調で話しかけてくるそこで俺は

「軍人の俺が言えることではないが何故そんな平然と大量に人を殺せる、なぜそんなことができる。戦争は悪だ俺たちは毎日びくびくしながら人を殺しているというのに、、」

それはこの人物、アスラ・ゼクロムの心から抱いている疑問だった。

「うーん、なんで、ねぇ、、」

「戦争が悪なんじゃない、戦争に負けることが悪なんだ。そう僕は思うよ」

確かにそうだそれは的確な返しだった。しかしアスラは納得がいかなかった。た

それじゃあまるで俺たちが悪になったみたいだったからそれが気に食わなかった。母国に使え正義を掲げて軍人として歩んできたこの俺が悪だと、ふざけるな。俺は心の底からそう思った。

「君わここで死ぬ、僕にやられてね。そこで僕は問いたい、そんなものでいいのかね、と。」

どういう事だこいつは何を言っているのか

「君のことは知ってるよ。サルザール帝国の第二部隊隊長アスラ・ゼクロム、そんな君がこんな所で終わる賜物だとは僕は思えないなぁ。」

そうだ俺はこんな所で終わるわけには行かない努力して努力して努力して努力して、俺は部隊長まで上り詰めたんだ。俺は諦めていた、こんな化け物に勝てるわけがない、と。どがこいつの言葉で俺の闘志が奮い立つ。

「そうそう、そのつもりできなよ。その意思に敬意を表して相応の相手をしてあげよう部隊長殿?」

その時辺りが白く光る

「創基せよ、我々に永劫光を与えたまえ。あまねく星の神々よ我々に力を」

欧里底斯エウリュディケ悪有棲斗麗悪アウストレア

そこで俺の意識は闇に落ちるのだった。

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