美羽ちゃんとさとっち。そして恐竜とR.B.ブッコロー
ヤッキムン
ブッコローとの出会い
さとっちは、空を見上げて、飛んでるトリさんたちを見ている。
トリさんたちは、2羽でめっちゃ仲良く飛んでいたり、数十羽でめっちゃきれいに列を成して飛んでいたりする。
「うわーっ!すごいなーっ!トリさんたちといっしょに空を飛びたいなーっ!」
って、いつも思っている。
さとっちは小学生。
女の子みたいだし、学校でも女子の仲良しの友達もいる。
でも、川沿いを散歩していて、空を飛んでるトリさんを見ると、自分もトリさんになりたいって思う。
ある日、いつもみたいに散歩していたら、空からミミズク飛んできた。
さとっちの足もとに降りて歩いている。
「うわっ?なんだ?このミミズクは?」
って思ったら
「さとっちもトリになりたいの?」
って聞いてきた。
「うわっ?しゃべってるー?」
「『ブロッコリー』って言ったら、トリになれるよ!」
って。
ためしに
「ブロッコリー」
って言ってみた。
そしたら、トリになって空を飛んでた。
ミミズクに
「名前は?」
って聞いてみたら
「ブッコロー」
ブッコローといっしょに空を飛んでいた。
木に降りたら、ブッコローは本を取り出した。
「これなに?」
「本だよ」
「なんの本?」
「なんの本だと思う?」
「えっとね...恐竜の本?」
「はいっ!」
ってブッコローはボクに本を手渡してくれた。
開けてみたら、恐竜の本だ。
「グワーッ」
って木の下から聞こえてきた。
下に、恐竜歩いている。
「うわっ!でかい声やなー」
って恐竜に言ったら、恐竜はボクを見て、また
「グワーッ」
って鳴いている。
ブッコローといっしょに、しばらく空を飛んで別の場所に行った。
そしたら、下を同級生の美羽ちゃん歩いている。
「うわっ!美羽ちゃんやん」
って言ったら
美羽ちゃん、ボクを見て
「うわっ!トリさんや」
美羽ちゃんに向かって手をふってみた。
美羽ちゃんもボクに手をふってくれた。
「トリさん、可愛いな~」
って言ってる。
ボクは美羽ちゃんの足もとに降りて、美羽ちゃんのそばまで行った。
美羽ちゃんもボクに近づいてきた。
「うーわっ!このトリさん、逃げないどころか、近寄って来てるー!可愛いー」
後ろにいるブッコローを見たら、笑ってる。
「あっ!後ろにも、なんか変なミミズクみたいなのいる」
って美羽ちゃん言ってる。
ボクは
「あははは」
って美羽ちゃんに言った。
美羽ちゃんは
「前にいるトリさんは、めっちゃ可愛いなー!なんか、さとっちみたいやなー」
ボクは美羽ちゃんの肩にとまってみた。
「うわっ!肩にとまってる!可愛い」
「もう行くよー」
ってブッコローに言われて、美羽ちゃんに手をふって、ブッコローといっしょに空を飛んで、その場を離れた。
美羽ちゃんも
「バイバ~イ」
って言ってボクに手をふってくれている。
「じゃあね」
ってブッコローに言われて、ブッコローは空を飛んで、どこかに行ってしまった。
「あっ!さとっち!」
って美羽ちゃんの声してきた。
後ろを振り向くと、美羽ちゃん、ボクのほうにタッタッターッて走ってきた。
「今、めっちゃ可愛いトリさん、おったんやでー」
「そうなん?」
「うんっ!なんか、さとっちと似てた」
「ほんま?」
「ほんまほんま!変なミミズクもいっしょにおったでー」
「へぇー、そうなんや」
「なんか、ちっちゃな本をかかえてたみたいやった」
「えっ?ミミズクやのにー?」
「うんっ!でも、さとっちみたいなトリさんはめっちゃ可愛いかった!また会えるかな?」
「さあなー?どやろなー?」
美羽ちゃんとさとっち。そして恐竜とR.B.ブッコロー ヤッキムン @yakkimn
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