花舞症候群

@isorisiru

第1話

病名:花舞症候群(はなまいしょうこうぐん)

症状:初期症状として瞳の中に芽がでることが確認されている。この芽がだんだんと育っていく。大体芽が育つまでは1ヶ月〜2ヶ月と言われている。芽の状態での発見は難しく、花が咲いてから発覚することが大体のケースである。

花が咲いてからの次の春が余命となる。

この病気の最大の特徴は、瞳の中の花が咲くまでは入院などもせず、健康でいられることである。

ただし、瞳の花が散り切る際(死ぬ際)は、花が散るように、花びらのようになり、風に攫われてしまう。

遺体などは残らない。ただ、患者がのこそうとした場合、対象者一人の手の中に、花びらが一枚残ると言われている。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

あらすじ

登場人物は遠距離で通話をよくする(若干好意あり、百合?)の女の子二人。

ビデを通話をしているとある日突然片方の女の子が眼帯をするようになる。

その娘はものもらい(めがねっこ)など様々な理由で言い逃れようとして、もう一人の子は最後まで病気のことを知らなかった。

ある朝起きると手にはなぜか花弁が。

驚いた女の子は慌てて連絡するが、繋がらない。

家族でも友達でもなく、離れていた私にだけ残してくれた花びらを手に包んで号泣した。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

A「そうそう、その時先生がさ~」

B「ウソー、めっちゃおもろくない?」

A「というかさB,目のヤツどうしたの?怪我でもした?」

(B、少し無理をするように)

B「い、いや?ほら、私って普段眼鏡してるじゃん?それでものもらいになっちゃって…」

A「えーでもさぁ、この前も目になんか入ったって眼帯してなかった?」

B「たまたまだよー、たまたま。そんなことより、私久々にAと会いたい!いつだったら遊べる?」

(A、申し訳なさそうに)

A「それがさー、部活が少し忙しくって…五月位ならイケるから、その辺にしない?」

(B、落ちこんで)

B「う、うん…わかった…ゴメン、ママ帰って来たから切るね、じゃあね!」

A「うん、じゃあねー。」



(目覚ましが鳴る)

A「んー……はぁ。よく寝た。ん、なにこれ…花びら?」

(一瞬考える)

A「…えっ、まさかB!」

(急いで電話をかける)

A「お願い、お願い、お願い!いつもならニコールで出てくれるじゃん…!」

(Bの改造不在着信音CV:B)

B(の電話)「おかけになった電話は、現在…」

A「ウソ…ウソだよ…こんなの…嫌だよおおぉぉぉ!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

花舞症候群 @isorisiru

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る