第2話 ふられてしまいました

夏休み初日の夜、吉田君から電話がかかってきた。


「もしもし、ちょっと話たいことがあるんやけど」

「どしたん?あ、こないだのプリクラ持ったままやから、次会った時渡すん覚えといてな〜」

祇園祭り楽しかったな〜、次のデートのお誘いかなぁ?


「あー、それ…もうええかも…」

うちの気分とは真逆な暗い話し声がする。


「なんで?」

返事ないまましばらく無言が続いた…


「別れたいねん」

…すぐに声にならなくて、悲しいというより驚きの方が多くて、頭はパニック。


「…なんで?」

また返事ないまま無言が続いた…


「…他に気になる子が出来た」


「…わかった…」


「…本当に…ごめん」


電話を切ってから状況を整理するのに時間がかかった。

2ヶ月前に吉田君から付き合ってって言われて付き合う事になった。

こないだ祇園祭りの帰りに初めてキスをした。

それが数日前なのに…

何の前触れもなくいきなりふられてしまった。


普段24時前まで起きて色々するのに、もう寝てしまえと思って22時就寝。

友達から電話もあったけど、全部放置。

何もしたくなかった。



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