第7話

――まぁ見てろって。すぐに分かるさ。ご主人は自信満々の様子である。……数分後、吾輩の予想通りの結果が訪れた。

ご主人は見事に自転車を乗りこなしていたのだ。それもかなりのスピードで。これには流石に驚いた。――どうだ、凄いだろ!俺は子供の頃からずっと練習していたからな!……それは凄い。確かに素直に感心した。しかし、ここで疑問が残る。何故そこまでして自転車に乗りたいと思ったのだろうか?

――それはな、お前を連れて行きたかったからだ。

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