辻褄合わせ
わかってたんだ 絡み合った赤い糸が
途中で切れてたこと
それでも気づきたくなくて 君といたくて
わざとぐちゃぐちゃに絡ませた
ぐちゃぐちゃにぐちゃぐちゃに
なのに遂に君は気づいてしまった
俺が運命ではなかったと
だからもう捨てなきゃ、もつれさせた赤い糸
もう迷路を綺麗に思えない
もう想いたくない
なのに
運命なんていらなかった
そんなものいらなかった
ただ君が好きなだけで ただそれだけで
そしたらそれが運命になると思ってた
逆境なら跳ね除けた
苦難なら乗り越えた
でも切れた糸はやっぱり切れた糸で
それでも信じずにはいられなかった
俺は、君が君の運命を生きるための、
君の“いろんなことがあった人生だった”の、
単なる“いろんなこと”に過ぎなくて、
そしてやがては俺にとってもそうなって
その時、まるで全てが幻だったかのように思うんだ
その程度の恋じゃなかったと、そう思いたくて仕方がなくて、だから、
辻褄を必死で合わせていた
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