第592話 レベル上げと記録更新

その後もコツコツとソロで王都のダンジョンに潜って最深階層の記録を更新しつつ、レベル上げをして行く。


気が付けば第78階層を越えて徐々に3桁の階層が見えて来た。


さてここら辺の階層で出て来るま魔物はと言うと、もっと浅瀬の階層で出て居た種類的にはオークやオーガにミノタウロス等のメジャー処ではあるものの、恐ろしくレベルが高いレベル70~80の個体が複数で連なって出て来たりと俺でさえ油断したら死にかねない恐ろしい奴らである。


一つ嬉しい事は恐ろしくレベルが高い魔物のお陰で、経験値がマジで激ヤバに美味しい事である。


そんな訳でレベル20以降、レベルアップが緩慢になって来て居た俺のステータスもここの所は10代の成長期の身長の様にグングン伸びてくれたのだった。


今の俺のステータスは下記の通りである。


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名前:トージ・フォン・オオサワ

レベル:30

HP:320/320

MP:1455/1475

力:400

知能:1226

器用:1226

俊敏:1226

運:20

スキル:魔法 鑑定EX 魔力感知 魔力操作 気配察知 剣術 投擲 魔力超回復 (偽装) 錬金 料理

    気配察知

加護:(創造神ロキシーの加護)


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レベル30になった事で各ステータス値も上がって、自分で自覚出来る程に力や魔法を使う際の器用値の恩恵を実感する。

特に俊敏値の恩恵はこの階層域では非常に有効で何度も危ない局面を寸前で回避出来たのであった。


特にバトルジャンキーではないが、この魔物とのヒリついた命のやり取りの瞬間は余計な事を一切考え無くて良いので今の俺には心地良い。



さて、こうして78階層まで廻って来て俺の高い運の数値のお陰で各宝箱から本来であれば飛び上がって喜ぶべき相当な金額になるアーティファクトやお宝が出て来て居る。


残念な事に、通信のアーティファクトであったり、既に俺が魔動具としてこの世界に発売してしまった物や俺の作った物より性能の劣るマジック等であったりと運は良い筈なのに結果は残念な物が多い。


運は良い筈なのにな・・・。




さてここらの深い階層で出て来る高レベルなオークやミノタウロスの肉の話をしようか。


日本では高級なブランド豚肉等があったが、その何れよりも通常のオークの肉の方が美味かったりするのだが、この辺りの階層で獲れるオークの肉はその何十倍も美味いのである。

よく、『脂がのって美味い』と言う表現があるが、事魔物の場合、『魔力がのって美味い』と言う漢字である。ミノタウロスも然り。


浅瀬の階層で獲れるミノタウロスも十分に美味い事は美味いが、ブランド物でない国産牛程度の美味さと家庭すると、この辺りで獲れる高レベルなミノタウロスの肉はブランド牛の最上級の肉の何倍も馬右のでは無いかと思う。


何故断言しないのかって?それはそんな高お灸ブランド牛なんて数える程しか食った事が無いからだよ。


今でこそそれこそ日本に居た時に近い良い食事に良い生活水準を味合わせて貰って要るが、日本に居た頃は本当に庶民だったからそんなに贅沢な食生活は出来なかったからね。



肉の話はさて置き、ここら辺りに出て来るオーガは非常にヤバい。


特に高レベルなのはレベル90のオーガ・キングとかが通常種を複数体引き連れて出て来たりして結構ヒヤッとする場面もあったりする。


今の所、魔装を貫いて来た攻撃は1つも無い物の大丈夫なのかを態と被弾して試す気にすらならない程にヤバイオーラを纏って出て来る。


そんな奴らへの攻撃は魔法では厳しく、高周波ブレード化した黄金丸での攻撃でのみ通用する感じである。


そもそも魔弾は弾かれるし、硬い外皮にストーン・ブリッドも弾かれるので、敢えて魔法でケリを付けるとしたら極光か、空間魔法の空間斬くらいであろう。


ただ、魔法の極光は瞬時に発動と言うには少々難しく、若干の溜めが居るので結局先に述べた通り高周波ブレード化した黄金丸での斬撃となって居る。



どうせなら、レベルをカンストするか、この世界のダンジョンも踏破して見たい物である。


こうしてストイックにより深い階層へと足を進める俺であった。


そして第81階層で極上の鶏肉である高レベルのコカトリスを大量に仕留めホクホクとする俺であった。


残念ながら卵は無いので極上の親子丼は無理であるが、唐揚げに焼き鳥と俺達の胃袋を鷲掴みにしたのであった。

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