第555話 魔法養女爆誕と平穏な日々

王宮からのバックオーダー分の納品も終わって、魔動電話の普及により我が国の通信網も防衛力も強靱な物となり、俺はその手柄もあって、ゆきちゃんが3歳になる頃には実家より上の伯爵位を叙爵するにいたったのであった。

5歳のユキちゃんはサチちゃんの様に教えていない無属性のフォース・フィールドの足場を使い熟して自由自在に高所に在る物を手に取ったり、俺によじ登ったり出来る様になっている。



しかもどうやら自然と身体強化も出来ているらしく、5歳にしてはシッカリとした足取りで駆け寄って来たり重い物を持ったりも出来るのである。

まあたまに小さい手が滑って持ってた壺を割ったりする事があるのはご愛敬である。



そんなこんなで、もう言葉は理解出来て居るので試しに少しずつ魔法を教え始めたのだが、流石は俺の血を引く娘。驚く程に魔法に対する物覚えが良い。


そして、僅か5歳にして初級の水属性や風属性や土属性の魔法を発動出来るまでになったのであった。


勿論、火属性は危険なので敢えて教えて居ないが・・・。


しかし、本当に家の子は本当に天才かも知れない。3歳で既にこれなら、10歳になる頃にはもっと凄い事になりそうである。


こんな感じで我が家の天才魔法養女の誕生に親馬鹿を発生させて現在第二子目を妊娠中のチェリーと一緒に喜んでいるのであった。



そんな状態なので勿論夫婦仲も良く義父であるフォーセント辺境伯とも良好な関係を築いてる。


流される様に結婚したのにと思われるかも知れないが、可愛い(身体としては)同年代の女の子から好かれて懐かれて嫌な男はいないだろう?


そして一緒に暮らして居ればそれなりに夫婦として愛情も湧いて来るって物なんだよ。そんな訳で幸せに平穏な暮らしを満喫している。


魔動電話は民間にも普通に販売しており一時期程の忙しさはないものの一定のペースで製産販売を続けている。


同様にマジックバックに関しても規制は掛かって居らず相変わらず、商業ギルドの要請が堪って来たら製産して卸す感じで販売を商業ギルドに丸投げしている。


これでもし敵国に打ったりしたらそれは商業ギルドの所為と言う事で家の所為ではない。まあ前回のゴーダ帝国の様に兵站輸送に使って来た場合、マッチポンプっぽいけど判り次第なんとでも出来るので問題ないだろう。


今商業ギルドでは1つの商会等に複数個のマジックバックが購入出来ない様に個数制限を設けているので軍隊で使う様な数は我が国の王宮からの直接注文の様なケース以外では不可能である。


そう言う意味では規制になtyているのだろうか? しかしゴーダ帝国は結構な数のマジックバックを持って実戦投入していたからなぁ。


まあそう言う所は、王宮や商業ギルド側で上手く話し合って貰わないと俺にはどうしようもないからな。



魔動電話の方が落ち着いて来た事もあって、そそそろ次の便利アイテムと言う事で固定式ゲート網の建設とかやりたいところであるが、これには経済効果の一長一短があって悩ましいところである。


勿論長所としては国境の砦等の増員が瞬時に行える事であったりするが、これまで貴族の一行の行き来等でお金を落として居た途中の街や村へ立ち寄る事なく王都や目的地に行ける様になる為固定式ゲートの出現によって恩恵に預かれず振りを強いられる者も存在するのがネックとなる。

冒険者もその不利を被る職業の一つである。今までの様に護衛を必要と為ずに目的地に案安全に辿り着く為に皆無とはならないものの護衛依頼が激減してしまうのだ。

その結果、冒険者崩れの盗賊が増えたり失業してしまう者が増えたりするのである。


と言う事で今世ではどうしたものかとゲート網のプレゼンを控えて居ると言う訳である。


もし王宮でプレゼンをするなら、そこら辺の経済効果のメリットだけで無く末端までのデメリットも含めて説明すべきだろうな。と心にメモし取り敢えず来たる日に備えて錬金工房の子供等に固定式ゲートのゲートユニットの製作方法をレクチャーして作り溜めして置く様に指示する俺であった。



我がアインランド王国はゴーダ帝国程では無いにしろ幾つかの厄介な国に囲まれて居りsの重要な国境を守る砦が幾つも存在する。


先のゴーダ帝国との大戦だって、先にゲート網が在ったのならば、迷うことなく最前線に駆けつけお父様の死に間に合ったかも知れない。


そう考えるとやはり国防上の観点から考えてゲート網を早々に構築すべきと考えてしまうのであった。




■■■


と言う事でウジウジして居ても始まらないので、経済対策等やデメリットの問題解決は王宮に任せてしまえと考え方を切り替えて、宰相閣下にお目通りをお願いするのであった。


勿論事前にプレゼンのテスト用の固定式ゲートを義父のフォーセント辺境伯領に置かせて貰って王宮に赴いたのであった。





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