第534話 初めての魔物狩り
屋敷の庭での訓練でマスターしておいた隠密モードを使って姿を消してコソコソと森へと向かうが行った事も診た事も無いので思いっきり道に迷って漸く森に辿り着いたのは屋敷を飛び出して2時間が過ぎた頃であった。
森に辿り着いた俺は10歳の初心者らしく深呼吸をして、魔物を探す為に気配を感知しようとして愕然としてしまう。前世では何となく感知出来ていた気配感知が全く出来ずに魔物の気配がつかみ取れないのだ。
まだ魔装が完璧に使える訳で無いので取り敢えずフォース・フィールドの足場に乗って地上から2mぐらいの高さからへ配を必死で探る俺。
30分ぐらい魔物を探していると、薬草をモグモグと食べているホーンラビットを発見したのでそのまま魔弾でヘッドショットをキメて仕留めたのであった。
仕留めたホーンラビットは血抜きを行って『時空間庫』に回収して仕舞い込んで次の獲物を探す為また息を潜めるのであった。
3時間程森を彷徨って漸く魔物の気配の察知の仕方が判り始めた頃、ゴブリン5匹を倒した所でレベルアップを知らせるチャイムが頭の中で響いたのであった。
ステータスを確認すると下記の通りとなっていた。
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名前:トージ・フォン・バルケッタ
レベル:2
HP:20/20
MP:215/215
力:25
知能:26
器用:26
俊敏:26
運:20
スキル:魔法 鑑定EX 魔力感知 魔力操作 剣術 投擲 魔力超回復 (偽装) 錬金 料理
気配察知
加護:(創造神ロキシーの加護)
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新規のスキルに『気配察知』が増えて居る。
ステータスのパラメーターはレベルが1上がった事で各10数値が上がっている。これが多いのかは知らないがロキシー様曰く優遇された数値増加となっているらしい。
今世ではぜひともカンストしてみたいものである。
この分だと一番数値的に上がりそうなのは日々上がる魔力総量だろうか? 俺はワクワクが止まらずに夢中になって次の魔物を求めて森の中を彷徨うのであった。
更に1時間程森の中で過ごして居ると、ワオーーーンと言う犬の遠吠えの様な鳴き声とキャーと言う女の子の悲鳴が聞こえて来た。
俺は急いで鳴き声のした方向へと身体強化をして駆けて行く。
2分も掛からずに大きな木の根元に腰を抜かして座り込んだ少女とそれを取り囲む犬??狼の群れを発見したのであった。
念の為に鑑定EXでかんていしてみると
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【フォレスト・ウルフ】:フォレストウルフの群れのリーダー
レベル:5
スキル:咆哮 威圧 統率
新しい群のリーダーこれを倒せば群れは指揮系統が失われ混乱して壊滅する。
備考:毛皮は良い値段で買い取られる。
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となかなかに詳しい情報を得る事が出来た。
俺は直ぐ様、まだ余り上手くない魔装を展開して、魔弾では無くストーン・ブリッドを群れのリーダーに額に打ち込みその他のフォレスト・ウルフの首を高周波ブレードで斬り落として廻ったのであった。
余程怖かったのか、座り込んだ女の子のお尻の下は失禁した為濡れており、俺は指摘せずにソッと最近使える様になったばかりのクリーンを掛けてやってから
「大丈夫だった?怪我はしてない?」とききながら、これまた練習中の回復魔法をソッと掛けてみるのであった。
「あ、ありがとう。もう駄目かと思った・・・怖かったようーー!」と再度思い出して余程怖かったのか思い出し泣きを始めたのであった。
話を聞くと、領都というか我が領の街のサニーと言う名前の娘で薬草採取に来た所フォレスト・ウルフの群れに追われ奥まで逃げ回って躓いて転んだ所を俺が助けに駆けつけたらしい。
おれは素早く血抜きを済ませて回収して、サニーを街まで送って行って遅くなってしまったので慌てて身体強化で掛けて屋敷に戻ったのであった。
帰り着いた時には俺が抜け出していたのがバレており、両親にこっぴどく叱られたのは言うまでも無い。
尤も後日、
俺はお父様の執務室に呼ばれ何故其処まで魔法や剣術が使えるのかを問われて「転生しました」とは言えず、ガンガンに問い詰めて来るのでしらばっくれる事が出来ずにロキシー様の加護の所為にしてその場を逃れる事に成功したのであったが、
事が事だけに、偽装で隠匿していた事は不問になり有耶無耶にしてくれたけど、森に行く祭は一声掛けて行く事を約束させられたのであった。
更にもし森に異変が在れば直ぐに報告する様にも約束させられたのであった。
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