第532話現状の確認
さて、まずは少し落ち着いて記憶を整理しよう。俺はバルケッタ家の次男で上には18歳の長男のジュリアーノと16歳の長女のサフィーが居る。
父の名前はサイノス、母の名前はキャリーノと言って18歳を頭に3児の母と思えない程若々しい金髪の美女である。
夫婦仲は非常に良くて現在第4子を身籠もっており数ヶ月もすると、トージはお兄ちゃんとなる予定であった。
思い返せば違和感はある物の昨日までの生活して居た本当?の記憶が思い出せるのであった。
まずはも現状の自分の状況を確認する為にロキシー様に聞いて居た様にステータスを呼び出して見たのであった。
「ステータス・・・」と呟くと、目の前にステータスが表示される。もし他人にステータスを開示する際には『ステータス・オープン』と言えば他人にも開示される状態となる仕様であるのでこの使い訳はちゃんと注意して行わなければ色々と不都合が起こったりするので要注意である。
目の前に表示されたステータスは下記の通りの型式であった。
*************************************************
名前:トージ・フォン・バルケッタ
レベル:1
HP:10/10
MP:10/10
力:5
知能:5
器用:5
俊敏:5
運:20
スキル:魔法 鑑定EX 魔力感知 魔力操作 剣術 投擲 魔力超回復 偽装 錬金 料理
加護:創造神ロキシーの加護
*************************************************
ギフトからスキルに移行できなかった物が幾つかあるが、ロキシー様の言によると移行出来なかった分は加護と運でカバーしてくれるらしい。
ホンマかいな?と思うがこの『創造神ロキシーの加護』は誰も持って居無い加護らしいので余りおおっぴらに出来ない物だ。
俺は直ちに他人様に見せられない『創造神ロキシーの加護』を偽装スキルで隠匿して下記の様にしたのであった。
*************************************************
名前:トージ・フォン・バルケッタ
レベル:1
HP:10/10
MP:10/10
力:5
知能:5
器用:5
俊敏:5
運:20
スキル:魔法 鑑定EX 魔力感知 魔力操作 剣術 投擲 魔力超回復 (偽装) 錬金 料理
加護:(創造神ロキシーの加護)
*************************************************
※:()内は隠匿状態
記憶によると、魔法も剣術も全く運動すらした記憶の無い俺のステータスは当然の様にロキシー様によって操作された『運』以外は貧弱の極みであった。
ロキシー様の話によると、運10の人は万人に1人の割合でその幸運の度合いは何気無く蹴った石が『偶然』に素早い草原の殺し屋で有名なホーンラビットを倒す事がある程にラッキーだと言う。
ラッキーと言えば確かに日本に居る際に宝くじに当たった俺はラッキーだったんだろうけど、今回のこの運20はどの程度の幸運を運んでくれるのか半信半疑な俺が居るのであった。
まずは魔力枯渇を繰り返して早く魔力総量を増やしたいところである。
こうして一頻りステータスを見て偽装を済ませた俺は着替えを済ませて家族の待つ食堂へと向かうのであった。
「お!やっと来たか、遅いぞ!トージ、早くどんなスキルを頂いたのか見せてくれよ。」と急かす長男のジュリアーノ。
「お兄様、急かしたらトージが可哀想ですよ。」と諫める心優しいサフィー。
「大丈夫だよ、ジュリアーノ兄、サフィー姉・・・ステータス・オープン」と唱えてステータスを開示する俺。
*************************************************
名前:トージ・フォン・バルケッタ
レベル:1
HP:10/10
MP:10/10
力:5
知能:5
器用:5
俊敏:5
運:20
スキル:魔法 鑑定EX 魔力感知 魔力操作 剣術 投擲 魔力超回復 (偽装) 錬金 料理
加護:(創造神ロキシーの加護)
*************************************************
「お、どれどれ?1.2.3.4.5.6.7.8.9!!おーー9個もスキル貰ってるよ!えええっ!!運の数値が20って凄っ!」と驚くジュリアーノ兄とそれに吊られる、サフィー姉。
確かにこれだけの運の数値って聞いた事がないわね、凄いじゃない、トージと我が事の様に喜ぶサフィー姉。
「だけどトージ、この数値は騒ぎになるといけないから人前で開示しない様に気を付けた方が良いぞ!」と警告してくれる頼もしいジュリアーノ兄。
「うん、判った。家族以外には見せないから。」と素直に頷いて運の数値も偽装しておけば良かったと公開する俺だった。
そして両親にも見せた後、同様に他人には店内見せない様に釘を刺されて自室へと戻る俺だった。
何故イソイソと部屋に戻ったのか?と言うと、現状で出来る事を知りたかったのと、子ロキシー界の魔法はどの程度俺の知識でイケるのかを試したかったからである。
部屋に戻ってベッドに横たわって、魔力感知で自分の体内の魔力を感知し始める俺。幸いな事に体内の魔力は10分程度で見つける事が出来たがそれを動かそうとするけど全く動かずにただ時間ばかりが過ぎてゆくのであった・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます