シーズン4

第531話 見た事のある天井

読者の皆様どうもです。

ゆるゆるとシーズン4開始しました。m(__)m

------------------------------------------------------------------------------------------------気付いたら真っ白な部屋に横たわって居た。

嘗て見上げた記憶のある天井が目に映る。


どうやらまた俺はサックリ死んでしまったらしい。


まさかあの場面で暗殺されるとは露ほどにも思わなかった。


完全に油断から生じたミスである。


とは言えもう十分に生きたのでこれで消えても満足である。


「お!気付いた様だね・・・マルスいやトージ君と言った方が魂的にシックリ来るかな?君、随分と魂が磨り減っているね。これまでの転生で女神共に良い様に使われてすり切れちゃってないかい?」と温和な温かみのある男性の声がした。


「おっと、自己紹介がまだだったね。私はロキシー界の創造主であるロキシーだよ。まずは君の魂の修復から始めよう。」と言ってパチンと指を鳴らして微笑む創造神ロキシー様。


すると俺の身体がポワンと白く輝いて胸の奥が温かさで溢れて行く。何かに包まれて傷が治って行く様で心地良い。


「これで君の磨り減った魂は気力と活力に満ち溢れた10歳位の頃の魂に戻った筈だよ。これで我がロキシー界で使命など無くノンビリ好きな様に思うままに生きて見てご覧よ。」と言うロキシー様。


「え?また転生せねばならぬのですか?もう十分に生きたと思うのですが。」と返答する物の先程と違って魂の修復をして貰ったお陰か、もう一度『やれそう』な気がしている俺。


そんな俺の心の内を見透かした様に、


「そうかい?君の魂はまだやれそうだって思って居る様だけど?使命や義務なんて考えず好きに生きてみれば良いんだよ。冒険者としていきるのも良し、王となって国を興すののも良し。他国を侵略して覇王となるも良し。思うがままだよ。」と優し気に微笑むロキシー様。


「それとも剣と魔法の世界には飽きてしまったのかい?」と覗き込む様に俺を見つめて来る。


「いえ、そう言う訳では。じゃあ、本当に何も使命や義務も無く好き勝手に生きて良いんですね?」と念を押す様に尋ねる俺に大きく頷くロキシー様。



そして、俺はいつの間にかロキシー様に転生先のロキシー界の詳しい情報を得ようと色々と聞き始めていたのだった。


ロキシー界はこれまでの世界同様にステータスやレベルの存在する剣と魔法の世界で、魔物やダンジョンも存在する。

前世との違いはギフトではなくスキルがある事である。


更に俺の転生先の身体は既に抑えてあって何時でも10歳のトージとして転生可能との事であった。


転居先の物件の様に端正先を推されて在ると言われてちょっと退いてしまうが、どうやら俺が10歳として転生するは確定済みの様であるので其処に反論をする事は無かった。


露行きシー様によると、俺が前世で持って居たギフトや出来た事はスキルとして付けてくれるらしい。


その『スキルの儀』と言うのが今正に行われており、10歳のトージの身体が受けて居る最中との事であった。


そして、1時間近くに渡る説明が終わって、いよいよ転生する事になって生身の身体の意識が覚醒して行くのであった・・・。


■■■


「トージ?トージ?」と呼ばれる声がしてハッとする俺は当たりをキョロキョロと見廻してここが教会?の中なのを『思い出す』早強は、家族と一緒に教会に『スキルの儀』を受けにきていたのである。


「はい、大丈夫ですよ。」と応えてから、次の子供と入れ替わったのであった。


養親が駆け寄って来て俺を抱きしめてくる。


俺は、両親を見上げて微笑み返して教会を馬車で後にするのであった。



そう、俺は2つの自分の前世とこれまでの10年間の『記憶』が融合して行くの妙な感じに違和感を感じつつ馬車の中でゆられているのであった。



俺の名前はトージ・フォン・バルケッタと言う子爵家の次男坊である。


どうやら今世ではバルケッタ家のトージとして産まれたらしい。


色々とバルケッタ家の事を思い出しながら馬車に揺られていると、いつの間にか見覚えあるバルケッタ家のやしきに到着したのであった。

召し使えや家族に迎えられた俺と両親は一旦部屋着に着替えに部屋へと戻ったのであった。

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