第434話 子供達の成長
3年の月日が流れ、わがやの小さなドラゴン・スレイヤーだったマコちゃんが開花の儀を済ませてイヨイヨ王立学園に主席で入学した。
もう今では一人前のレディーである。 但し、そこら辺の男の子よりも超絶強いと言う修飾子が付く訳だが。
もう既に入学試験の実技でヤラカシ済みなのでその強さは周知の事実となって居る。
さて最年少だったマリコちゃんは現在では8歳となって魔力量も増えて、マーガレットと2人で今も尚ダンジョンに潜り続けて居る。
斯く言う俺も同様にダンジョンアタックは続けて居り、現在では80階層のボス部屋のエンシェントドラゴンを撃破して81階層を探索中である。
ドラゴン種の続いた70階層台を経たこの階層の魔物はホーリー・エンジェルと言う天使の様な見た目の魔物で物理耐性は高周波ブレードが効かない等と強烈だが、魔法耐性に脆いのが弱点である。
対魔法耐性が弱いお陰で幾ら硬くとも空間斬でさくさくと斬れてくれたのだった。
このホーリー・エンジェル、大層美味しい経験値をお持ちの様で、80階層のボス部屋のエンシェントドラゴンとこの階層のホーリー・エンジェルのお陰で2レベルもレベルアップしてしまったのは
嬉しい誤算であった。
そして現在のステータスは、
名前:トージ
称号:(御使い)/(大賢者)
AGE:33
LEVEL:27
HP:483/650
MP:18271/18571
力:653
知能:652
器用:657
俊敏:653
スキル:剣術A/格闘C/投擲C/身体強化/魔装/鑑定EX(アーカイブコンタクト型)/隠密B/(隠匿)/(日本の英知)/魔力感知A/魔力操作A/錬金A(A)/並列処理S
魔法:無S/土A(S)/火S(S)/水A(S)/風S(S)/光S(S)/聖S(S)/時空EX(S)/生活/雷S(S)
※()内は魂に刻まれた才能値を表す一般には見えない
ここの所走り込みをして居た陰で久々に俊敏値のベースが阿賀や様で若干他のステータスよりも伸びが良かった。
そう、気付ば既に33歳である。1歳年上のマーガレットの歳は・・・推して知るべしだが今もあの頃と同じく可愛らしく美しい。
日々鍛錬してダンジョンに潜って居る事もあって、とても4人の子を産んだお母さんには見えないだろう。
更にこの3年々感での我が家の変化と言えば、コーイチローに婚約者が出来た事だろう。
元クラスメートの紹介で知り合った、エリザベス・フォン・ステーキン侯爵令嬢である。
そんな訳でコーイチローらのパーティは、マコちゃんが王立学園に入学した事もあって現在休止中である。
親友であるロッテルダム侯爵家兄弟もそれぞれに一時的に家の手伝いで忙しくなって居り、コージローは若干残念そうであるが最近では領主の仕事の手伝いもさせているので暇は無い。
しかし本人曰くデスクワークは嫌いらしく不満気味である。
コージローは、将来ケネス君と一緒に冒険者として身を立てていきたいらしい。
なので、ケネス君の方の手が空いたら本格的に言えを出て冒険者家業をやるつもりらしい。
そこまで明確な将来のビジョンがあるのなら反対する事も無い応援したいと思う。
子の育つのは早いものだとシミジミ思う俺だった。
そして、半月が過ぎてケネス君が家の仕事の手伝いを終えた頃、コージローは我が家から巣立って行ったのだった。
まあとは言っても、ダンワースのダンジョンに潜るのでダンワースに居を構える予定の様であったので、俺の管轄範囲では在るが・・・。
居を構えると言っても家を購入する訳で無く、宿屋に泊まる様であるが、ここに来て俺は子供達に簡単な調理以外の家事全般を一切教えて無かった事に気付くのだった。
やって来た事は脳筋な教えばかりである。
既に家を出たコージローは手遅れかも知れないが、これは今の内にマコちゃんとマリコちゃんにもある程度の家事を教えて置くべきかも知れないと深く反省するのであった。
こうして新たな使命に駆られた俺は、コーイチローを筆頭にマコちゃんとマリコちゃんに家事全般の教育を開始したのであった。
自分の事は自分でする位は出来て居る3人であるが、基本的に掃除洗濯に関してはズブの素人である。
スタッフ達の手伝いをさせて、体験させたのだが・・・最終的に3人が洗濯した方法は、掃除も洗濯もクリーンを掛けて魔法による力業で終わらせてしまったのであった・・・。
まあ、それで良いと言えば良いのだが、何とも釈然としない俺であった。
その分、調理に関しては基本レシピをミッチリ仕込む事にしたのであった。
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