第393話 フローツマン王国戦 その1
最初からフローツマン王国はこれを目論んで居たのかも知れない。
現状、アムール王国は内乱とまでは行かないが内紛の素を排除したばかりで浮き足立っている状態である。王宮からの命によって各貴族は出せる限りの戦力を戦線に投入する事となった。
そしておれは一先ず先に王宮に呼ばれて国王陛下や宰相閣下、軍務大臣、将軍を含めた何時もの参謀会議へと赴いたのであった。
このタイミングでのの兵招集はかなり厳しい物がある様で俺の所も含み完全に領内を0人には出来ないので、最大限に集めたとしても騎士や衛兵を含めて70名といった規模となり、残り30名が領地を守る最後の砦となるのである。
フローツマン王国との国境に面したマグレス砦には約100名の兵が在駐して居るが、既にフローツマン王国から出兵した軍隊が法衣して居りお直ぐにでも増員を送らないと保たない状況であると言う。
取り急ぎ王宮の方から500名の増員を掻き集めて送ったそうであるが、戦況は思わしくないらしい。
結局、俺とパパンを含めた70名の部隊で先行して救援を行う事となったのだった。
折角のッ機会なので、回復魔法を使えるマリーも同行させようと言う事になって、急遽73名のオオサワ部隊が駆けつける事となったのだった。
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軍議の翌日にはマグレス砦に駆けつけた俺達であるが戦況はかなり悲惨で、何とか籠城で持ち堪えているものの怪我人でごったがえして居り、呻き声と血の臭いで悲惨のイチゴに尽きる状態であった。
早速、マリーと俺は救命活動に入って、ポーションと回復魔法で重症者を含む200名以上の負傷者を救ったのであった。
その間にパパンが率いる70名の部隊と先行して居た500名の残りの部隊とで場外に出て一暴れしててきの部隊に少なくない損害を与えて居たのであった。
俺達が今回先行して駆けつけた理由は、後詰めの部隊がとうちゃくするまでの時間稼ぎと言う名目であった。
まあ、今の俺ならミスト・バーン辺りを使えば一気に敵兵の1000名や2000名も屠る事が出来るのだが・・・。
出来るだけ他の貴族の顔を立ててくれとのお達しだったので、俺は裏方に徹しているのである。
これでまかり間違って俺が殲滅してしまうと、他貴族の手柄の機会まで横取りしてしまう事になって要らぬ波風を立てる事となってしまうだろうとの国王陛下の配慮から来るご指示であった。
つまりこれが何を意味するかと言うと、国王陛下を含み王宮側は、この戦俺さえ居れば勝てると見込んでの三味線を弾けと言う指示な訳である。
神聖な戦をこの様な事で良いのか?と多少思う所があるが、余程の事態とならない限り手出し無用との事なので静観させて貰おうと思うのであった。
その代わり、王宮からの指示では前回同様に一応、万が一の際に敵の王都に部隊を移動出来る様に先行して王都の場所に飛んでくれとの事だった。
俺はここ(マグレス砦)の諸々をマリーとパパンに任せて、フローツマン王国の内部へとウィングスーツで飛び始めるのであった。
飛び始めて1日もせずに、北北西に向かうフローツマン王国軍の増援部隊の一団ザッと見た感じ5000名を発見し、直ぐにパパンと王宮に連絡を入れたのであった。
連絡を入れたらパパンは嬉し気に「応!適当に間引きしとくわ!」と電話を切っていた。
3日目にも更に5000名の敵の軍団とすれ違ったので今回の敵の総動員数は15000名程度と思われる。
今回も直ぐに報告を入れて置いたが、まだ他の貴族の増援部隊は届いて居ないとの事であった。
そもそもだが固定式ゲートがあるのでその来が在れば4日とかからずに増援を遅れれる筈なのである・・・。
さて、俺はと言うと、ちょっと道に迷ってしまい、適当な都市の領主の館に忍び込んで地図を探して王都までの道程を確認するのに4日間程掛かったものの、何とか地図をゲットして再び空の人となったのであった。
どうややら、多少方向を間違って居た物の1日程度のロスで済んだ様で何よりである。
尤も地図事態もアバウトな怪しげな物なので方角があって居る事を切に願うのみである。
一番手っ取り早いのは地上に降りて誰かに聞く事であるが、同じ言語でも方言が違ったりするのでバレるかの王制があるらしいのでそんなリスクは避けるべきとの事でちょっとアバウトではあるが、こうして力業で場当たり的に作戦を遂行しているのである。
敵の王都を目指して早1週間、マクレガーと言う敵の王都の隣にある都市に辿り着いた。
このマクレガーから、道なりに北上すると敵であるフローツマン王国の王都に辿り着く筈である・・・。
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読者の皆様どうもです。
すみません・・・昨夜更新予約の時間設定間違ってた様で変な時間での更新となってしまいました。m(__)m
今夜の更新予約は大丈夫な筈です。
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