第3話

不思議に思っていると、後ろの方でガサガサと茂みが揺れた。そこから現れたのは一匹の子犬であった。

子犬はこちらを見るや否や一目散に逃げて行った。

どうやらあの子犬が犯人らしい。……ふむ、まあ良いだろう。吾輩の命を狙ってきたわけではないようだしな。

それよりも今は目の前の男の方が先決だ。

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