吾輩は猫である。
カズノコ
第1話
吾輩は猫である。名前はまだない。
そんな吾輩は今、生まれて初めて恐怖という感情を味わっていた。
この恐怖心がどこから湧いてくるのかわからない。しかし、吾輩の本能が警鐘を鳴らしているのだ。
このままではいけない。
このままこの男と関わってはいけない――! そうして吾輩は必死に逃げた。
だが男は諦めなかった。しつこく追ってきた。
そしてついには追い詰められてしまった。……万事休すだ。
吾輩は観念し、地面にぺたりと腹をつける。
もはやこれまでかと思ったその時だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます